ITコーディネータ資格を取得するために避けては通れない「ケース研修」。
公式ホームページを見ても、「プロセスガイドライン(PGL)を学ぶ」「実践的な力が身につく」といった建前ばかりで、実際に現場で何をするのかイメージしづらいですよね。
「本当に約20万円もの高額な費用に見合う価値があるの?」
「どんなスケジュールで、どんなワークをするの?」
本記事では、実際にケース研修を受講した体験をもとに、「ケース研修のリアルな実態と本音」をご紹介します。
さらに、資格取得を最短で目指すための「効率的な受講ルート」やおすすめの教材も紹介しますので、これから受講を検討している方はぜひ参考にしてください。
1. 座学じゃない!ケース研修のリアルな内容とは?
ITコーディネータのケース研修は、単にテキストを読んでPGL(プロセスガイドライン)を暗記するような、退屈な座学ではありません。
その実態は、仮想企業の案件を「自分が担当ITコーディネータだったらどう導くか?」という視点で泥臭くシミュレーションしていく、「計6日間」にわたる超・実践的なワークショップです。
具体的には、架空のクライアント企業を題材にして、以下のような実務に直結するワークをこなしていきます。
- 情報の読み込みと現状分析
膨大な顧客情報や内部情報(財務状況や社内体制など)を渡され、それを読み解きます。そこから「経営分析」や「SWOT分析」を行い、企業の強み・弱み、市場の機会・脅威を徹底的に整理します。 - 戦略立案と計画書への落とし込み
分析結果をもとに、経営課題を解決するための具体的なIT施策を考え、それを「中期経営計画書」として形にします。ITと経営をいかに結びつけるか、腕の見せ所となるワークです。 - RFP(提案依頼書)の読み込みと事業者選定
実際に作成されたRFPを読み解き、複数のシステム事業者の中から最適なベンダーを選定するワークも行います。実務でITベンダーとどう折衝し、どう評価すべきかという実践的な視点が養われます。
このように、実際のコンサルティング現場で行われる一連のプロセスを、仮想プロジェクトを通して擬似体験するのがケース研修の最大の目的です。6日間という長丁場を使って、ITコーディネータとしての思考プロセスを徹底的に叩き込まれます。
2. 失敗しない!自分に合ったケース研修の選び方(2つのパターン)
ケース研修は特定の1箇所だけで開催されるわけではなく、全国各地にある複数の「実施機関」から、自分が受講したい場所やコースを選択するシステムになっています。
約20万円という高額な費用と、貴重な6日間を投資するわけですから、「家から近いから」「なんとなく日程が空いていたから」という理由だけで選ぶのは非常にもったいないです。ここでは、実務への活かしやすさや完走しやすさを重視した、賢い選び方の「2つのパターン」をご紹介します。
パターン①:講師の得意分野と自分の「方向性」で決める
実施機関で登壇する講師は、現場の第一線で活躍している現役のITコーディネータです。
そのため、講師自身のバックグラウンドによって、得意とする業界や専門分野が全く異なります。
例えば、ネットワーク・インフラに強い講師もいれば、システム・アプリ開発に強い講師、あるいは経営戦略や補助金活用に特化した講師もいます。
自分が今後、どのような業界をターゲットにしてITコーディネータとして活動していきたいのか。その「方向性」を見据え、自分の目指すキャリアと合致する知見を持った講師が担当する研修を選ぶのが、最も有意義な選び方です。
申し込み前に、各実施機関のホームページ等で「どんな講師が担当するのか」「どんな実績を持っているのか」のプロフィールをしっかり確認しておくことを強くおすすめします。
パターン②:ライフスタイルに合わせた「日程」で決める
研修のタイムスケジュールは、基本的に「9:30〜17:00」といった丸1日拘束される長丁場です。これが計6日間あるため、働きながら受講する社会人にとっては、この日程調整が最初の大きな壁となります。
実施機関によってスケジュールの組み方は様々で、ご自身のライフスタイルに合わせて大きく3つのコースから選択できます。
※それぞれの実施機関によって日程は異なります。基本的にオンライン開催していますので、自分の日程にあった実施機関を選ぶと良いでしょう。
- 平日のみコース
会社の業務の一環として研修費や時間が支給される方や、平日休みの方に最適です。 - 土日・休日のみコース
平日は本業の業務が忙しく、週末の休みを利用して確実にスキルアップを図りたい方向けの王道パターンです。 - 1週間連続(短期集中)コース
まとまった休暇を取得できる方が、間延びさせずに一気に全行程を終わらせてしまいたい場合に適しています。
全6日間のカリキュラムは繋がっているため、途中で仕事の都合などで欠席してしまうとリカバリーが大変です。
ご自身の現在の働き方や、職場の理解度と照らし合わせ、絶対に無理なく最後まで参加しきれるスケジュールを選ぶことが、無事修了するための鉄則です。
3. 受講してわかったケース研修の3つのメリット
高額な費用と長い時間を投資するケース研修ですが、もちろん受講するメリットはしっかりと存在します。
実際に体験して感じた、実務や資格取得において役立つ3つのポイントを解説します。
① 貴重なコネクション(人脈)が作れる
ケース研修には、ITベンダー、社内SE、経営コンサルタントなど、様々なバックグラウンドを持つビジネスパーソンが参加します。
グループワークを通じて長時間のワークを共にすることで、資格取得後も情報交換や仕事の相談ができる、貴重なネットワークを構築できるチャンスがあります。
私自身も、ケース研修終了後も、講師の方にITコーディネーター内でやっている勉強会の招待や情報交換などをさせてもらっています。
② 様々な視点や意見を取り入れられる
仮想企業の経営課題に対して、自分一人では思いつかないような施策やアプローチも、他業界の知識を持つメンバーと議論することで「なるほど、そういう切り口もあるのか」と気づかされます。
多様な意見や業界特有の常識に触れることは、ITコーディネータとしてのコンサルティングの「引き出し」を増やす上で非常に有益です。
また、私の場合は「この案件を講師の方がするなら、顧問料はいくら?」、「ITコーディネーターを取った後の仕事の仕方は?」なども聞くことができました。
③ 学科試験(CBT試験)対策に直結する
個人的に最も大きなメリットだと感じたのが、ケース研修が学科試験(CBT試験)の最大の対策になるという点です。
ITコーディネータ試験のベースとなる「PGL(プロセスガイドライン)」は、分厚いテキストを読むだけでは抽象的すぎて、非常に理解しづらいのが現実です。しかし、ケース研修のワークを通して一連のプロセスを疑似体験することで、PGLの全体像や「なぜこの手順が必要なのか」が体感としてスッと腹に落ちるようになります。
そのため、効率よく資格取得を目指すなら、【ケース研修を先に受講する → その後にCBT試験を受ける】という順番が圧倒的におすすめです。実務のイメージを持った状態で試験勉強に入ることで、テキストの理解度が格段に跳ね上がります。
なお、CBT試験の具体的な対策には、オンラインで効率よく学べる「UdemyのITコーディネータ試験対策講座」の活用がベストです。ケース研修で得た「感覚的な理解」を、試験に合格するための「確実な知識」へとスムーズに変換してくれます。
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ITコーディネーター(一般コース)対策問題
4. 事前に知っておくべきデメリットと「残酷な本音」
公式ホームページには絶対に書かれていない、そして一般的なブログでもあまり語られないリアルな本音をここでお伝えします。
高額な費用と時間を投資する前に、以下のデメリットは覚悟しておいてください。
人数が分散しがちで「まさかの1対1」になるリスク
ケース研修は全国各地の様々な実施機関で開催されています。
選択肢が多いのは便利な反面、受講生が各会場に分散してしまうという大きなデメリットがあります。
タイミングや選んだ機関によっては、「いざ当日会場に行ってみたら、受講生は自分1人だけで、講師と完全にマンツーマンだった」という悲劇も実際に起こり得ます。
「多様なバックグラウンドを持つ参加者と活発な議論をして、コネクションを作るぞ!」と意気込んでいると、完全に肩透かしを食うことになります。
実際私は1対1の受講でした。講師の方に話し相手・壁打ち相手になってもらいワークを進める形でしたが、「これは自分ひとりで黙々と考えたほうがいいなぁ」と思いながらやっていました。
ぶっちゃけ、約20万円の価値はあるのか?
受講費用は約20万円(税込・実施機関によって多少前後あり)と非常に高額です。
「それに見合うだけの圧倒的な成長や価値があったか?」と聞かれると、正直なところ「資格取得のための通過点(義務)」という感覚が強かったのが本音です。
自腹で払うにはかなり痛い出費であり、会社のお金で受講するにしても「本当にこの金額に見合っているのか?」と疑問を抱く瞬間があるかもしれません。
自分の意見が「模範解答」に上書きされる虚しさ
これが、個人的に最も「のめり込めなかった」理由です。
ワークの中で、企業の課題に対して自分なりに一生懸命頭を捻り、独自の提案を考えたとします。
しかし、研修のカリキュラムが進むにつれて、結局は研修教材側が用意した「次のステップの前提条件(模範解答)」へと強制的に軌道修正されてしまいます。
どこまでいっても「研修の域」を出ないため、自分の考えた意見や施策が消えてしまい、「どうせ最後はテキスト通りの正解ルートに乗せられるんだよな…」という構造に気づいてしまいます。そのため、当事者意識を持って100%のめり込むのが難しく、どこか冷めた目線でワークをこなしてしまう時間帯がありました。
5. まとめ:ケース研修を「割り切って」活用し、CBT試験を一気に突破しよう!
ITコーディネータのケース研修は、20万円という費用対効果や、研修特有の「自分の意見が反映されないもどかしさ」などのデメリットは確かに存在します。しかし、PGL(プロセスガイドライン)の全体像を実体験として落とし込める非常に重要なステップであることは間違いありません。
結論として、これから資格取得を目指す方にお伝えしたいのは、「ケース研修はそういうものだと割り切り、CBT試験を突破するための踏み台として最大限活用する」という戦略です。
再三になりますが、【まずはケース研修でPGLを体感し、その記憶が新しいうちにCBT試験を受験する】というのが、合格への最短かつ黄金ルートです。
そして、ケース研修で得た「なんとなくの理解」を、試験本番で使える「確実な知識」へと昇華させるために、「UdemyのITコーディネータ試験対策講座」がおすすめです。
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