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AWSのAZ(アベイラビリティゾーン)ごとの特徴とは?

AWS AZ(アベイラビリティゾーン)

AZ(アベイラビリティゾーン)とは

AZ(アベイラビリティゾーン)とは、1 つの AWS リージョン内でそれぞれ切り離され、冗長的な電力源、ネットワーク、そして接続機能を備えている 1 つ以上のデータセンターを指します。

東京リージョン

東京リージョンは現在3つのAZで構成されています。場所は非公開です。

AWS上ではaz-a/az-c/az-dの3つで区別されています。

AZによる違いは?

東京リージョンにおけるAZによる違いをご紹介します。

料金やリソース数、通信速度などに影響が出てきます。それぞれ見ていきましょう。

料金

一般的に料金はリージョンごとに変わるため、料金は変わりません。

しかし、AZによって専用の料金体系があるサービスがあります。

EC2

EC2がその一つです。

AZ-Aのリージョンのみ、「a」の付くインスタンスが利用できます。

(厳密に言うと、EC2のチップがAMD製のものが「a」と付いています)

t3a.microやt3a.mediumなどがそれに該当します。

それでは、t3.micro/t3.mediumと比較してみましょう。

t3a.microt3.micro
AZ-A0.0094 USD/h0.0104 USD/h
AZ-C-0.0104 USD/h

このようにt3a.microの場合は、1時間当たり0.001USD安いです。

t3a.xlargeとt3.xlargeを比較すると、前者のほうが0.0166USDの違いがあります。このようにインスタンスサイズによって料金の違いもあります。

t3a.xlarget3.xlarge
AZ-A0.1504 USD/h0.1670USD/h
AZ-C-0.1670USD/h

リソース数

AZごとにリソース数も変わります。前述のようにデータセンターごとに設置しているサーバー数やサーバーのスペックが異なるためです。

リソース数が異なると、下記のような影響が出ます。

EC2

新規インスタンスや停止中インスタンスの起動ができなくなる場合があります。

EC2は削除、停止、開始が自由にできるサーバーですが、そのAZにリソースがない場合は立ち上げることができません。

EventBridgeで自動起動を設定している場合も、起動時にAZ内のリソースがない場合は起動に失敗します。

体感ですと、t3a.~~のインスタンスはリソース不足に陥りやすいです。

東京リージョンの場合、日本の企業が多く利用していますので、日本時間の日中帯にリソース不足に陥る可能性が高く、夜間帯に起動すると成功するということがあります。

また、インスタンスをt3a.~~~ではなく、t3.~~~にすると同じAZ、インスタンスサイズでも立ち上げに成功する場合があります。

Glue

Glue Jobについても同様のことが挙げられます。Glue JobはAZ内にJobを動作させるためのインスタンスリソースを確保し、スクリプトの実行をしてETL処理を行っています。

これもEC2と同様、AZ内のリソースがない場合はエラーとなってしまいます。

また、Jobのワーカー数を大きくしている場合はリソースの確保にも時間がかかります。

AZ-D

AZ-Dは2018年にリリースされた新しいAZとなります。

新しいAZであるため、対応しているサービスやリソースの数が少ないと言われています。

通信速度

AZ間の通信速度も物理的な距離が違うため差が出ています。

マルチリージョンをする場合などに差が発生します。

下記でまとめられていたので参照させていただきます。

https://qiita.com/hssh2_bin/items/e7adebb0a7d4924bea51

AZはAWSアカウント毎に表示が変わっているので注意

AZはAWSアカウント毎に表示が異なります。

VPCエンドポイントなどで通信する際は注意しましょう。

下記のクラスメソッド記事で詳しく紹介されています。

https://dev.classmethod.jp/articles/confirm-your-az-name-mapping-using-cli/

AWSの効果的な学習方法は?

study for aws

最後に、AWSの効果的な学習方法をご紹介します。

自学自習はUdemy講座

オンラインプラットフォームであるUdemyは安価で手軽にAWSの学習が可能です。

しかし、上記で紹介したような実際のAWSエンジニアが実施している構築スキルまでは教えてくれません。初心者~中級者向けの講座が多くなっています。

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私も受講した、初心者向けAWS講座を下記記事でまとめています。ご参考ください。

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  • この記事を書いた人

KAITech

大企業/中小企業/ベンチャー企業を経験
AWS/ネットワークのエンジニア
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