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AWS CloudFrontエッジサーバーの場所は?他のCDNサービスも調査!

CDNサービスは、Webサイト運営において、ページ閲覧の速度改善・サーバー負荷の軽減・セキュリティ強化が期待できるサービスです。

今回はAWSのCDNサービスであるAmazon CloudFrontのエッジサーバーの設置場所について紹介します。また、他のCDNサービスについても比較してみます。

Amazon CloudFront

Amazon CloudFrontは、Amazon Web Services(AWS)が提供するクラウドベースのCDNサービスです。CloudFrontを利用することで、ユーザーは高速でセキュアなコンテンツ配信を実現できます。

CloudFrontは他のAWSサービスと親和性が高く、EC2やS3、ALBなどをオリジンコンテンツとしたキャッシュ設定が簡単に行えます。

また、ACMの証明書や、WAFなどのセキュリティ対策もCloudFrontに設定でき、サーバーの前段であるエッジサーバーからセキュリティ対策をすることが可能です。

さらに、近年はLambda Edgeとも連携が可能となり、エッジサーバー側でさまざまな処理ができるようになりました。

CloudFrontのエッジサーバー設置場所

CloudFrontのエッジサーバーは、世界中に設置されていますが、ここでは日本国内の設置場所に焦点を当ててみましょう。

AWSの公式HPに記載があります。

https://aws.amazon.com/jp/cloudfront/features/?whats-new-cloudfront.sort-by=item.additionalFields.postDateTime&whats-new-cloudfront.sort-order=desc#Global_Edge_Network

現在、日本国内で設置されているCloudFrontのエッジサーバーは2か所でした。

東京

CloudFrontのエッジサーバーは、東京に設置されています。東京はAWSのリージョンと同じであるため、AWSの他のサービスと同様に高いパフォーマンスが期待できます。

大阪

CloudFrontのエッジサーバーは大阪にも設置されています。大阪もAWSのリージョンとして利用されているため、大阪を拠点にしたアプリケーションのパフォーマンスも向上します。

CloudFrontの場合、日本国内を対象としたアプリケーションはあまり恩恵を受けない

CloudFrontサーバー設置個所

上記のように、CloudFrontが設置されているエリアは東京と大阪の2か所であることがわかりました。

これから下記のようなことが言えます。

東京と大阪はAWSメインリージョンと同じである

AWSの日本国内のリージョン自体が東京と大阪の2拠点のみであることから、CDNの利点の1つである、「通信速度の改善」はあまり期待できないことがわかります。

日本国内のみをターゲットとしたアプリケーションの場合、東京か大阪リージョンにサーバーをデプロイすると思うので、通信速度の改善はあまり見込めません。

たとえば、大阪リージョンにサーバーがあったとして、福岡からサーバーにアクセスする場合と、福岡からエッジサーバーにアクセスする場合も、アクセス先は大阪に変わりはないため、伝送的な通信速度はほぼ変わらないでしょう。

しかし、大阪リージョンではなく、東京リージョンの場合は、福岡からのアクセスは大阪のエッジサーバーでレスポンスを返すため、伝送的な通信速度は早くなることが予想されます。

上記から、海外の安いリージョンでデプロイすればと考えますが、そうなるとキャッシュできないコンテンツのみがかなり読み込み速度が遅くなってしまいます。

静的コンテンツのWebサイトで、全てのページがキャッシュできるサイトであれば効果的かもしれません。

日本国内間のデータ通信速度は数m~100msec程度

ちなみに、日本国内のデータ通信速度は非常に高速であり、数m秒から100m秒程度で通信できます。そのため、特に日本国内を対象とするアプリケーションにおいて、CloudFrontを利用しても大きな速度向上は期待できません。

通信速度以外の恩恵はある

通信速度以外にも、CloudFrontの利点が存在します。

そのため、CloudFrontを利用する価値は十分にあります。

  • セキュリティ対策

WAFやACMをCloudFrontに設定できるため、CloudFrontエッジサーバー配下のサーバーを守ることができます。
CloudFrontがない場合は、直接サーバーを対象に攻撃されてしまいますが、CloudFrontがある場合は、一度CloudFrontを経由するためサーバーは攻撃対象になりません。

  • サーバー負荷の軽減

CloudFrontでキャッシュを保持しているため、画像データや動画データなどのデータ量のあるファイル読み込みにかかるサーバー負荷が軽減されます。

これは、キャッシュ保持のないファイルのみサーバーへアクセスが行われるため、サーバー負荷が下がります。

そのため、EC2のインスタンスサイズを下げることが可能となります。

  • 可用性

CloudFrontは大容量のコンテンツを効率的に処理するためのスケーラブルなインフラストラクチャを提供しています。特に、トラフィックの急増時にも高いパフォーマンスを維持できるため、急な需要変動に柔軟に対応することができます。

他のCDNサービスのエッジサーバー設置場所

サーバー設置場所

CloudFront以外のCDNサービスにも注目してみましょう。

複数のCDNサービス会社を調査しましたが、エッジサーバーの場所を公開している会社は少なかったです。

Cloudfrare

Cloudflareは世界中に多数のエッジサーバーを展開しており、日本国内にも東京、大阪、福岡、那覇の拠点があります。

AWSと異なり、福岡・那覇にもエッジサーバーが設定されている強みがあります。

調査した中では一番多い拠点数でした。

そのため、日本国内のユーザーに対しても高速かつ安定したコンテンツ配信が可能です。

メインユーザーが上記拠点に多い場合はCloudfareがおすすめです。

1ヵ月無料で利用が可能となっています。

Cloud CDN (Google Cloud)

Google CloudのCDNサービスであるCloud CDNも、日本国内にエッジサーバーを設置しています。

こちらは、AWSと同様に東京・大阪の拠点のみの提供でした。

IDCフロンティア

IDCフロンティアも日本国内にエッジサーバーを展開しています。

こちらは、AWSと同様に東京・大阪の拠点のみの提供でした。

AWSの効果的な学習方法は?

study for aws

最後に、AWSの効果的な学習方法をご紹介します。

自学自習はUdemy講座

オンラインプラットフォームであるUdemyは安価で手軽にAWSの学習が可能です。

しかし、上記で紹介したような実際のAWSエンジニアが実施している構築スキルまでは教えてくれません。初心者~中級者向けの講座が多くなっています。

大きなチャンスのためのビッグセール.

私も受講した、初心者向けAWS講座を下記記事でまとめています。ご参考ください。

1人で学習が難しい場合はオンラインレッスン

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最近では、AWS講座を提供するオンラインレッスンも増えてきました。

料金は高くなりますが、現役エンジニアからAWSについて学ぶことができます。

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  • この記事を書いた人

KAITech

大企業/中小企業/ベンチャー企業を経験
AWS/ネットワークのエンジニア
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