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AWS環境でFreePBXを導入して内線環境を作る①

AWS環境でFreePBXを導入して内線環境を作る

VoIP(Voice over Internet Protocol)は、電話サービスをインターネットを介して提供する技術で、コスト削減や多機能性などの利点があります。FreePBXは、VoIPサービスのためのオープンソースのPBX(Private Branch Exchange)ソフトウェアです。今回は、AWSでFreePBXを導入して内線環境を構築する方法について紹介します。

オープンソースですが、今回はAWSを利用する為、EC2利用料や通信料、サードパーティー費用が発生致します。

今回の記事では導入準備までご紹介します。

注意点ですが、本記事では内線通話は出来ましたがいくつかバグも確認されています。

バグの対処法については分かりませんでした。

FreePBXとは

FreePBXは、オープンソースのPBXソフトウェアで、VoIPサービスを提供するためのツールセットを提供します。PBXは、内部の電話システムを管理するためのソフトウェアで、多くの企業や組織で使用されています。FreePBXは、多くの拡張機能を持ち、カスタマイズ性が高く、VoIPサービスを簡単かつ柔軟に設定できます。

メリットとして、

コスト削減:VoIPを使用することで、電話料という概念がなくなり、通信費用を削減できます。

生産性向上:内線を使用することで、社内のコミュニケーションが円滑になります。

柔軟性:FreePBXは、多機能でカスタマイズ性が高いため、様々な環境に適応できます。転送や自動音声による案内、番号の変更など簡単に設定可能です。

FreePBXで実現したいこと

今回は、FreePBXを使用して、内線環境を構築することを目的とします。内線とは、同じ組織内での電話システムを指します。

AWSで構築することにより、全国どこでも、携帯電話で内線電話を構築することができます。3桁~4桁の番号を各スマートフォン端末に付与し、その番号で通話を可能にします。

FreePBX構成

下記が今回ご紹介するFreePBXの構成です。

AWS VPC内にEC2を作成、EC2内でFreePBXを動かします。

ユーザー側はスマートフォンにソフトフォンをインストールし、EC2(FreePBX)を介して別ユーザーとの内線電話を可能にします。

FreePBX構成

FreePBX環境導入準備

AWS EC2

AWS EC2を使用して、FreePBX環境を構築します。AWS EC2は、Amazon Web Services(AWS)のクラウドコンピューティングサービスで、仮想マシンを提供します。以下の手順でEC2を構築します。

AWS サードパーティー製FreePBX

サードパーティー製FreePBXを利用します。

EC2でAWS Marketplaceから「FreePBX」を検索してください。

下記を選択します。

freePBX

他に複数のサードパーティー製で出てきますが、2個試したところ動きませんでした。

上記を試して動いたのでこちらで構築していきます。

尚、テクニカルサポートは一度送ってみましたが返信は来ませんでした。

本AMIのベンダー推奨はc6a.largeのインスタンスサイズです。

料金的に高めのため、どこまでサイズを落とせるか試したところ、t3.mediumでギリギリ動作することを確認しました。

t3.microだとログイン画面には遷移できますが、複数回GUIをクリックするだけでスタックします。

EIP(Elastic IP)

EIPも作成しておきましょう。再起動の度にアドレスが変わると、後に出てくるソフトフォンの設定変更が面倒になります。

SG(Security Group)

SGはサードパーティー製のFreePBX側で設定があるため不要です。

EC2にログインする場合はSSHのportとIPを許可しておきましょう。

基本GUIで操作すため不要です。

ソフトフォン

ソフトフォンを利用します。

ソフトフォンはアプリで無料でインストールできます。

携帯電話の090/080の番号とは別に内線番号を付けることができます。

内線通話を行うには、ソフトフォンを使用します。ソフトフォンは、ソフトウェアで実行される電話機のことです。以下のソフトフォンでは通話を確認できています。

ZoiPer

ZoiPerは、Windows、Mac、iOS、Androidのすべてのプラットフォームで動作するソフトフォンです。以下の手順でZoiPerを設定します。

Windows/iOS/Androidで試して通話は問題ありませんでした。

MizuDroid

MizuDroidは、Android用のソフトフォンアプリです。

Androidで試してみると通話は問題ありませんでした。

参考URL

構築時、下記にお世話になりました。

古い記事もあり、時々躓きましたがPBXについて何も知らない状態から1週間程度で構築まで出来ました。ありがとうございました。

https://www.geekfeed.co.jp/geekblog/freepbx_zoiper/

https://dev.classmethod.jp/articles/create_a_freepbx_server_on_cloudaws/

https://dekiruyone.net/5243/

https://digi-78.blogspot.com/2018/05/raspberry-pi-freepbx-brastel.html

AWSの効果的な学習方法は?

aws study

最後に、AWSの効果的な学習方法をご紹介します。

自学自習はUdemy講座

オンラインプラットフォームであるUdemyは安価で手軽にAWSの学習が可能です。

しかし、上記で紹介したような実際のAWSエンジニアが実施している構築スキルまでは教えてくれません。初心者~中級者向けの講座が多くなっています。

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私も受講した、初心者向けAWS講座を下記記事でまとめています。ご参考ください。

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  • この記事を書いた人

KAITech

大企業/中小企業/ベンチャー企業を経験
AWS/ネットワークのエンジニア
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