AWSを始めたら最初に設定すべきこと5選
AWS(Amazon Web Services)は、クラウドコンピューティングサービスプロバイダーであり、世界中の企業や個人が利用しています。AWSは、ストレージ、データベース、コンピューティング、ネットワーキングなど、幅広いサービスを提供しており、スケーラビリティ、信頼性、セキュリティ、柔軟性に優れていることが特徴のクラウドサービスです。
最近では、凸版印刷が新入社員にAWS資格試験を受験させるニュースで話題になりました。それだけAWSは身近な存在になりつつあります。
今回は、AWSに登録後初めて触るときに実施した方が良い設定についてご紹介します。
IAMユーザーの追加設定
概要
AWSを登録後に最初に発行されるID・パスワードは「ルートアカウント」と呼ばれるアカウントです。一般的にルートアカウントは普段使いするアカウントではありません。
その理由は、ルートアカウントのID・パスワードが流出した場合に、最上位権限を持っているために悪用された場合の影響が大きすぎるためです。
そのため、ルートアカウントでログイン後、作業用のIAMユーザーを作成しましょう。
作業方法
AWSマネジメントコンソールから「IAM」を検索し、「ユーザー」から作成します。
他の記事で詳しく解説されているため、詳細はコチラを参考にしてください。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/IAM/latest/UserGuide/id_users_create.html
Billing予算設定
概要
予算の設定を行いましょう。AWSは従量課金制のサービスとなっています。
そのため、EC2の停止忘れや、削除忘れをするだけで1日で数百円、数千円と費用が掛かってきます。
高性能なサーバーだと1ヵ月で数万円かかることも十分にあり得ます。
そのようなときの為に、コストが設定した閾値を上回った時に通知メールが来るようにしておきましょう。
設定方法
AWSマネジメントコンソールから「Billing」と入力し、「Budget」から予算を作成できます。
こちらも他記事をご紹介します。詳しくはコチラです。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/cost-management/latest/userguide/budgets-managing-costs.html
AWSコンソール設定
概要
AWSログイン後のデフォルト言語は英語となっています。
また、デフォルトリージョンは東京ではありません。このまま何も知らずにサーバーを作ると、バージニア北部リージョンにサーバーを立ててしまう事となります。
慣れないうちはリージョンに気が付かないため、デフォルトを日本語設定と東京リージョンにしておきましょう。
日本語設定
コンソールから右上にあるアカウント名をクリックし、「Setting」から設定可能です。Japaneseにしましょう。
デフォルトリージョン設定
上記と同様の箇所でデフォルトリージョンを設定可能です。こちらも東京リージョンを指定しておきましょう。大阪リージョンでも構いません。
HealthDashbord
概要
AWSサービスはフルマネージドサービスがほとんどです。
フルマネージドサービスとは、AWSでサービスの提供責任を負っているというものです。データベースが停止した場合でも、AWS側で自動で復旧作業を行います。※データの復元等ではなく、あくまでデータベース本体の範疇です。
▼AWSの責任共有モデルの詳しい説明はコチラ
https://aws.amazon.com/jp/compliance/shared-responsibility-model/
たとえば、運用しているアプリケーションで障害が発生した際に、原因が自分側ではなく、AWS側の障害だった場合があります。
その場合はHealth Dashbordというサービスで確認することが可能です。
しかし、このサービスは自分から能動的に見なくてはいけないサービスとなります。
そこで、AWS側の障害の場合は、Health Dashbordの内容をメール通知できるように設定しておきます。
EventBridgeとSNSを利用する
EventBridgeというサービスを利用します。こちらは安いですが、料金がかかるためご注意ください。
▼設定方法はコチラ
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/health/latest/ug/cloudwatch-events-health.html
サービスお気に入り
AWSは200以上のサービスが存在し、今も増えています。
そのため、よく使うサービスはブラウザのお気に入りのようにサービスのブックマークが可能です。検索窓で検索するよりも早くサービスに辿り着きます。
▼設定方法はコチラ
AWSの初期準備はできた!次は?
初期準備ができたら、AWSについて学習しましょう。
AWSはEC2やRDSなど200種類以上のサービスがありますが、初心者は9程度のサービス(EC2・RDS・S3・IAM・ALB・CloudWatch・Route53・CloudFront・Lambda)が利用できればある程度のアプリケーションを構築することができ、脱初心者できると思います。
勉強方法は下記で紹介しています。
ほかにも、スクールでしっかりと学習することも最近はできるようになりました。
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