IT

電柱はどうやって識別している?電柱番号とは?使いどころも紹介

街を歩けば必ず目にする電柱には、実は「電柱番号」という識別番号が付けられています。

この電柱番号は、新築工事で電線が邪魔になった時や、電線の断線・電柱の傾きなどのトラブル発生時に、電力会社やNTTへ正確な場所を伝える重要な役割を果たします。本記事では、電柱番号の見方や構成、実際の使いどころまで詳しく解説します。

電柱番号を知っておけば、いざという時にスムーズな対応が可能になります。

電柱番号とは何か

電柱番号とは、電柱に取り付けられた白いプレートに記載された識別番号です。

全国に無数に存在する電柱を一本一本正確に特定するため、NTTや電力会社などの建柱事業者が独自に付与しています。

この白いタグは電柱の地上から2〜3メートルの高さに設置されており、プレートの色や形状で事業者を見分けることができます。

白色のプレートはNTT、銀色のプレートは電力会社のものが一般的です。電柱番号は地名と数字の組み合わせや、カタカナと数字で構成されることが多く、「祇園1」「○○町12-3」といった形式で表示されています。

電柱番号が重要な理由

電柱番号を使えば、住所だけでは特定が難しい電柱の位置を瞬時に伝えられます。

同じ区画内に複数の電柱が立っている場合でも、番号一つで正確に識別できるため、緊急時の通報や移設相談の際に非常に役立ちます。事業者への連絡時には、この電柱番号を伝えることで対応がスムーズになるのです。

電柱を建てているのは誰か

電柱の建柱事業者は主に「NTT」「電力会社」「その他事業者」「個人」の4種類に分類されます。電柱番号を確認する際、建柱事業者を把握しておくと連絡先の特定がスムーズです。

NTTは通信インフラ整備のため、全国に電柱を建柱しています。電話線や光ファイバーなどの通信線を支えるのが主な目的です。電力会社は電力供給網を構築するため、送電線や配電線を支える電柱を設置しています。

その他事業者は、NTTや電力会社の電柱だけでは事業エリアをカバーできない場合に自社で建柱します。ケーブルテレビ会社などが該当し、「〇〇会社 自営柱」と表示されることが多いです。

個人が建柱するケースもあります。スッキリポールと呼ばれる電柱を自宅敷地内に設置し、電力線や通信線を1本にまとめることで配線の見栄えを改善できます。なお、NTTや電力会社が土地所有者の許可を得て個人敷地内に建柱している場合もあり、土地使用料が発生します。

電柱番号のタグを見れば、上段に記載された主たる建柱事業者が分かります。電柱に関する問い合わせは、この事業者に連絡するのが最も効率的です。

電柱番号の見方と識別方法

電柱番号は、電柱に取り付けられた白いタグに記載されています。このタグを正しく読み取ることで、所有者や管理事業者を瞬時に識別できます。電柱番号の見方を理解しておけば、電線トラブルや移設相談の際にスムーズな対応が可能になります。

白いタグの基本的な構造

電柱番号が記載された白いタグは、上下二段に分かれた構造が一般的です。

上側には主たる建柱事業者の情報が、下側には共架事業者の情報が記載されています。上側の事業者が電柱の所有者であり、連絡が必要な場合は上側に記載された事業者に問い合わせます。タグが一枚のみの場合は、単独で建柱していることを意味します。

事業者別の電柱番号表記

NTTの電柱番号は、地名と数字、英数字の組み合わせで構成されています。例えば「祇園1右1南1」のように、起点となる電柱から方角と順番で命名される傾向があります。NTTロゴが入っている場合も多く、視覚的にも判別しやすい特徴があります。

電力事業者の電柱番号は、各社で独自の命名規則を採用しています。関西電力では「キオ14N4W3」のようにカタカナと数字の組み合わせが一般的です。東京電力や中部電力など、地域の電力会社によって表記形式が異なります。

その他事業者の電柱には「○○会社 自営柱」といった記載がある場合があります。ただし表記がないケースもあり、その場合は土地管理者への確認が必要です。個人が建柱したスッキリポールなどは、個人敷地内に設置されていることが判別の目安となります。

電柱番号を活用する場面

電柱番号は、電線の支障移転や電柱の移設相談、電線切断などの緊急時に威力を発揮します。

住所だけでは同一区画内に複数の電柱が存在するため特定が困難ですが、電柱番号を伝えればピンポイントで位置を共有できます。特に新築工事や駐車場建設で電柱が支障となる場合、電柱番号を控えておくことで手続きが円滑に進みます。

電柱番号の見方を理解することで、日常生活での電柱関連の問題に迅速に対応できるようになります。

外出先で電柱の異常を発見した際も、電柱番号さえ控えておけば正確な報告が可能です。

NTTの電柱番号の特徴

NTTの電柱番号は地名と数字、英数字を組み合わせて構成されています。この命名規則により、全国に設置された膨大な数の電柱を効率的に識別できる仕組みとなっています。

電柱番号が地名と数字で構成される理由は、地域の特定と管理の効率化にあります。地名部分で大まかなエリアを把握し、数字部分で個別の電柱を識別することで、迅速な対応が可能になるのです。

具体的な命名パターンとして、起点となる電柱から派生する方式があります。

例えば「祇園1」という起点電柱の右隣には「祇園1右1」、さらにその南側には「祇園1右1南1」といった具合です。方角を示す「右」「左」「南」「北」などの文字と数字を追加することで、電柱の位置関係を番号から把握できます。

このように電柱番号は地域と位置を明確に示すため、事業者への連絡時に正確な場所を伝えられます。

電力会社の電柱番号の特徴

電力会社の電柱番号は、カタカナと数字を組み合わせた形式が一般的です。例えば「ア-123」や「カ-456」といった表記が多く見られます。これは電力事業者が独自に定めた命名規則に基づいています。

ただし、電柱番号の形式は地域や電力会社によって異なる場合があります。東京電力や関西電力など、各事業者がそれぞれの管理システムに合わせて電柱番号を設定しているためです。中には「漢字+カタカナ+数字」の組み合わせや、アルファベットを含む形式を採用している地域も存在します。

電柱番号を確認する際は、電柱に取り付けられた白いタグの上側を見ることで、主たる建柱事業者とその識別番号がわかります。

その他事業者と個人の電柱

自営柱やスッキリポールなど、事業者や個人が設置する電柱も存在します。スッキリポールは、住宅の電力や通信線を庭先で受ける鋼管製引き込み柱です。旗竿地や隣家を回避する場合に、外観をスッキリさせる目的で使用されます。これらの電柱には電柱番号の表記がない場合もあります。表記が確認できない場合は、土地管理者や近隣の建柱事業者に問い合わせることで、管理者を特定できます。個人敷地内の電柱については、土地所有者への確認が最も確実な方法です。

電柱番号の使いどころ

電柱番号は、電力会社やNTTに連絡する際に必須の情報です。トラブルや工事の際、電柱番号を正確に伝えることで、迅速かつ的確な対応が可能になります。

住所だけでは、同じ区画内に複数の電柱が存在するため、どの電柱を指しているのか特定が困難です。

また、区画整理で住所が変更されていたり、土地勘のない場所では説明が難しくなります。電柱番号を使えば、全国どこでもピンポイントで電柱を特定できるのです。

具体的な使用場面としては、新築住宅の建築時に電線が支障となるケースが代表的です。建物の高さや配置によって電線の移設が必要になることがあります。また、台風や事故で電線が切断された場合、電柱番号を伝えることで復旧作業が迅速に開始されます。

電柱が傾いている、敷地内を電線が通過していて支障がある、といった場合も電柱番号が役立ちます。駐車場建設時に電柱の移設が必要な場合も同様です。

電柱番号を事前に確認しておくことで、緊急時やトラブル発生時にスムーズな対応が実現します。電柱の白いタグに記載された番号を控えておくことをお勧めします。

新築やリフォーム時の活用

新築工事やリフォームで電柱や電線が支障となる場合、電柱番号を活用することで迅速な対応が可能です。建築予定地に電線が通っている、または電柱が建設の妨げになるケースでは、まず電柱番号を確認しましょう。

電柱番号を伝えることで、電力会社やNTTは即座に該当の電柱を特定できます。住所だけでは同一区画内に複数の電柱があるため、特定に時間がかかってしまいます。

移設や撤去の相談をする際は、白いタグに記載された上段の事業者へ連絡してください。移設費用は一般的に15万円から35万円程度が目安となります。ただし電柱が敷地内に残る場合、事業者が費用を負担するケースもあるため確認が必要です。

建築スケジュールに影響するため、電柱番号を使って早めに相談することをお勧めします。

電線・電柱トラブル時の活用

電線の断線や電柱の傾きを発見したら、電柱番号を確認して速やかに事業者へ連絡しましょう。電柱番号を伝えることで、住所説明が不要になり迅速な対応が可能です。NTT東日本・西日本や各地域の電力会社には専用の問い合わせ窓口があります。特に緊急性の高いトラブルでは、電柱番号による正確な位置情報の提供が復旧作業の時間短縮につながります。夜間や土地勘のない場所でも、電柱番号さえ伝えれば担当者が即座に特定できるため、安全確保に役立ちます。

電柱番号を使って連絡する方法

電柱番号を確認したら、タグの上段に記載された主たる建柱事業者へ連絡します。NTTや電力会社など、電柱番号の上部に表示された会社が窓口です。住所だけで伝えると特定に時間がかかる場合があります。同じ区画内に複数の電柱が存在するためです。

具体的な連絡方法は、東京電力ならカスタマーセンターへ電話するか、公式サイトの問い合わせフォームを利用します。NTTの場合は「故障113番」や各支店の窓口が対応しています。電柱番号を伝えることで、担当者は位置情報をすぐに把握できます。

区画整理で住所が変更されていても、電柱番号なら正確に場所を特定可能です。土地勘のない地域でも、電柱番号があれば迅速な対応が期待できます。電線の切断や電柱の傾きなど緊急時には、電柱番号での連絡が最も効率的な方法といえるでしょう。

電柱番号の決め方

電柱番号は、建柱事業者ごとに独自の命名規則で決定されています。全国統一のルールはなく、地域の担当者やブロック単位で管理されているのが実情です。

命名方法は事業者によって異なりますが、多くの場合、地域名や担当エリアを示す文字と連番を組み合わせています。NTTでは地名に数字や英字を付ける形式が一般的で、電力会社ではカタカナと数字の組み合わせが多く見られます。

具体的な電柱番号の付け方として、起点となる電柱から派生させる方法があります。例えば、最初に「祇園1」という電柱番号が付けられた場合、その右隣には「祇園1右1」、さらにその南側には「祇園1右1南1」といった具合です。このように、基準となる電柱を起点に方角や位置関係を示す文字を追加して命名していきます。

ただし、担当者の裁量で決められるケースもあり、同じ事業者内でも地域によって電柱番号の付け方に違いが生じることがあります。そのため、電柱番号を見ただけでは命名ルールを完全に把握することは困難です。

電柱番号を活用するメリット

電柱番号を使用する最大のメリットは、住所よりも正確な位置特定ができることです。

同じ住所内に複数の電柱が存在することは珍しくありません。電柱番号を伝えることで、事業者は迅速かつ正確に対象の電柱を特定できます。特に緊急時の対応では、この正確性が重要な役割を果たします。

例えば、電線が切れている事故現場を発見した際、電柱番号を伝えれば専門スタッフが即座に位置を把握できます。住所だけでは「どの電柱か」の確認に時間がかかり、対応が遅れる可能性があります。また、区画整理で住所が変更された地域でも、電柱番号は変わらないため確実な伝達が可能です。

さらに、土地勘のない場所でも電柱番号さえ確認できれば、詳細な住所を把握していなくても正確な位置を伝えられます。カスタマーセンターへの連絡時も、電柱番号を最初に伝えることでスムーズな対応が期待できるでしょう。

まとめ

電柱番号は、全国に無数に存在する電柱を正確に識別するための重要な仕組みです。

この番号により、電力会社やNTTなどの事業者は迅速なメンテナンスや管理を実現しています。災害時の緊急対応や、新築時の電線移設依頼など、私たちの生活でも電柱番号を活用する場面は少なくありません。電柱に取り付けられた白いタグを確認すれば、誰でも簡単に電柱番号を把握できます。電線の断線や電柱の傾きを発見した際は、住所だけでなく電柱番号も伝えることで、より正確で迅速な対応が期待できるでしょう。日頃から身近な電柱番号を意識しておくことで、いざという時にスムーズに対処できます。

  • この記事を書いた人

KAITech

大企業/中小企業/ベンチャー企業を経験
AWS/ネットワークのエンジニア
記事執筆やメンタリング等、仕事の依頼はコチラから
https://www.kaitech-media.biz/work/

-IT

Impact-Site-Verification: fff7f0fb-b27c-4c8c-8e70-d9fd6d847f92