AWS環境でFreePBXを導入して内線環境を作る②
前回は、AWS環境でFreePBXを作成するために必要なリソースについてご紹介しました。
今回は、実際にEC2内部のFreePBX、ソフトフォンの設定を紹介します。
EC2
FreePBX
ログイン
前回作成したEC2のEIPアドレスをブラウザで叩くと、下記画面になると思います。

ID/PASSは下記となります。サードパーティーのEC2AMIを選択する際の「使用方法」にて記載があります。
ID:admin
PASS:EC2インスタンス番号(i-xxxxxxxx)を入力

ログインに成功すると、下記画面になります。

スタックする場合
上記画面の「FreePBX Statistics」がCPUやメモリ状況となります。100%に張り付いている場合はインスタンスサイズのスケールアップをしましょう。
前回でも紹介したとおり、t3.mediumが最低限のインスタンスサイズです。
(ベンダー推奨は、c6a.largeです。)
容量オーバーした場合はGUIのクリックが効かなくなります。その際はEC2再起動をすれば戻ります。
基本操作
右上の歯車から日本語設定にすることができます。
上側のタブから設定したい項目を選んで設定を追加していきます。
設定完了後右下に出てくる「送信」を押した後、右上の「設定の保存」というようなボタンが出てくるので、そこで設定を保存します。

内線設定
ここから実際の内線設定を行っていきます。
「アプリケーション>内線」から「+内線追加」から内線番号を作成します。

任意の内線番号を作成することができます。

各内線設定は下記となります。
設定は下記です。完了したら送信を押して、右上の設定保存をしましょう。
ディスプレイ名:任意
Secret:パスワード(任意)※SecretはZoiperでログインするときのパスワードになります。
注意点としてはchan_sipというプロトコルではなく、chan_pjsipを使いましょう。
作成の際に出てきます。
pjsipが最新のプロトコルです。
https://voip-info.jp/index.php/Asterisk_13_pjsip
後に説明するzoipherでの設定で接続エラーとなります。

2台で通話するため、内線番号は2つ必要です。
ソフトフォン
Zoipher
https://voip-info.jp/index.php/Asterisk_13_pjsip
こちらの記事で詳しく説明されています。
スマートフォンでもPCでも同様の手順です。
AccountName:[内線番号]+@+[EIPのIPアドレス]
Host:EIPのIPアドレス
Username:内線番号
Password:Secretの内容
上記項目のみです。
エラーが出る場合はFreePBX側のエラーである確率が高いです。
私はchan_sip⇀pjsipが違うだけで1日潰れました。
「Account is ready」となれば設定完了です。
相手側の内線番号を入力して電話をすれば通話できます。
MizuRoid
設定は下記のみです。
SIP IPaddress:EIPアドレス
UserName :内線番号
Password:secretの内容
注意点
設定エラー(ユーザーネームやパスワード項目を間違える)になった場合は、インスタンスサイズが小さいとスタックします。
おそらくソフトフォン側が何度もEC2に接続試行をしているため、EC2の負荷があがりスタックします。
その場合はEC2の再起動をしましょう。
設定を間違えなければt3.mediumで1:1の通話は十分にできます。
FreePBXを実際に使って遭遇したバグ
PC/iOS/Android、Zoipher/MizuRoidどの条件でも通話は確認できました。
会話音声はクリアで、操作感も問題ありませんでしたが、バグがいくつかあるようでした。
インスタンスサイズやMac端末などの切り分けは出来ていません。
他の記事ではこのような事象は見られていなさそうでした。
ちょっと致命的なバグです。
通話中にミュート設定⇀解除すると・・・
通話中に片方をミュート⇀ミュート解除をすると、もう片方でミュート解除後もミュート中に流れる音声がずっと流れてしまいます。
通話を切るしか直す方法が無かったです。
再現率は高かったです。
通話開始直後に・・・
通話が開始された後も呼び出し音が延々に流れ続けます。
これも通話を切るしか方法が無いです。
再現率はミュートバグよりかは低かったです。
AWSの効果的な学習方法は?

最後に、AWSの効果的な学習方法をご紹介します。
自学自習はUdemy講座
オンラインプラットフォームであるUdemyは安価で手軽にAWSの学習が可能です。
しかし、上記で紹介したような実際のAWSエンジニアが実施している構築スキルまでは教えてくれません。初心者~中級者向けの講座が多くなっています。
私も受講した、初心者向けAWS講座を下記記事でまとめています。ご参考ください。
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