LP(ランディングページ)とは?
LP(ランディングページ)とは、広告やメールマガジンなどからアクセスしたユーザーを特定の目的に誘導するためのWebページのことです。通常、特定の商品やサービスに関する情報を掲載し、その情報を元にユーザーが購入や問い合わせなどのアクションを起こすことを目的としています。
例としては下記のようなものがLP(ランディングページ)にあたります。
LP(ランディングページ)を公開するために必要なこと

LP(ランディングページ)を公開するためには、以下の4つが必要です。
一般的なLP(ランディングページ)制作の事例や料金も合わせて紹介します。
ドメイン取得
ホームページを公開するためのドメインを取得する必要があります。LP(ランディングページ)のサイトであれば、一般的にはサブドメインで作成されると思います。
サブドメインとは、本来のドメインxxxx.comの前にyyyと任意の文字列を足して、yyy.xxxx.comのようなドメインを作成することです。
サブドメイン作成は無料で、本ドメイン(xxxx.com)部分の料金のみが発生します。
LP(ランディングページ)運用サーバー
LP(ランディングページ)を公開するためには、サーバーが必要です。一般的には、レンタルサーバーやクラウドサーバーなどを利用して運用します。
一般的には、ロリポップやXサーバーなどのレンタルサーバーを用います。この場合、月額費用として最低でも500円/月費用が掛かります。
容量が軽く、現在サーバーを既に運用している場合は、LP(ランディングページ)も同じサーバーに同居する方法もあります。
LP(ランディングページ)コード開発
LP(ランディングページ)のデザインや機能を実現するために、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語でコードを開発する必要があります。
開発には、小規模~大規模のものまでありますが、フリーランスの方に発注すれば数万円程度で開発が可能です。
無料でテンプレートを公開しているサイトもあります。
ペライチなどのサービスもありますが、広告や月額費用が発生します。
保守運用
LP(ランディングページ)を公開した後も、定期的な保守運用が必要です。サーバーのセキュリティ対策やLP(ランディングページ)のコンテンツの更新などが必要になります。
LP(ランディングページ)を運用しているサーバーの保守運用が必要です。サーバーがダウンした場合やデータが消える、バックアップからリストアをする、アクセス数によりサーバーのCPUなどを上げる必要があります。
サーバー保守会社もあり、1台あたり月数万円程度で保守ができます。技術部門の自社エンジニアが対応する場合もあります。
しかし、保守運用はいつ障害が発生するか分からないため、24時間での対応が必要になります。担当者の負荷は上がることになります。
24時間監視の厳しさは下記で説明しています。
サイトの更新も、サーバー内を修正する必要があるため、ある程度の知識が必要になります。
【おすすめ】AWSでLPを制作・運用する
AWSとは?
AWS(Amazon Web Services)とは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスのことです。世界中の企業が利用しており、安定したサービス提供が可能です。
AWSを利用するデメリットは1点。学習コストのみ!
技術者でない方はAWSの知識がほぼなく、聞いたこともない方が大多数だと思われます。
AWSでLP(ランディングページ)を公開すると、初期費用・ランニングコストをほぼ0円でデプロイ~運用まで実施することができますが、AWSについての理解が必要です。
エンジニアの方であれば数時間学習すれば扱えるはずですが、非エンジニアの方の場合は数十時間の学習が必要です。
それでは、AWSでLP(ランディングページ)を公開する構成や流れを紹介していきます。
LP(ランディングページ)おすすめ構成
AWSでLP(ランディングページ)を制作、運用する場合、以下の構成がおすすめです。
・Amazon S3:静的ファイルのホスティングに使用
・Amazon CloudFront:コンテンツ配信ネットワーク(CDN)に使用
・Amazon Route 53:DNSサービスに使用(お名前ドットコムを利用して、Route53は使用しなくても可)
・AWS Certificate Manager:SSL証明書の発行に使用
この構成を使用することで、高速で安定したLPの公開が可能になります。
この構成だと、以下のメリットがあります。
サーバー代
AWSで運用する場合はサーバーを利用しません。S3というオブジェクトストレージサービスを利用します。
AWSは従量課金制で、S3の場合は、ストレージ保管量や読み込み回数により料金が変わります。
LPなどの場合は容量も数メガ程度のため、料金はほとんどかかりません。
上記も5M程度となります。このLPサイトのS3ストレージ料金は月額0円です。
CloudFrontとS3が主な料金になり、通信料やアクセス数によりますが、ロリポップやXサーバーの場合に掛かる月額費用500円は絶対にかからないです。アクセス数や読み込み量にかかる料金が500円分を超える場合は、ロリポップやXサーバーの場合はサーバースペックを上げなくいといけないと思うので、どちらにせよS3のほうが安くなります。
LP(ランディングページ)コード開発
LP(ランディングページ)コード開発はAWSでは提供していないため、この部分は外注か内製をする必要があります。
AWSには静的Webサイトを簡単に構築するためのツール「AWS Amplify Console」があります。このツールを使用することで、コードの開発やデプロイが簡単に行えます。
しかし、初心者の操作は難しいでしょう。外注することをおすすめします。
保守運用
S3の保守運用はとても簡単です。
S3は高い耐障害性を備えています。データは複数のデバイスに分散保存され、それらのデバイスが同時に故障することがないように設計されています。また、Amazon S3の耐障害性は、99.999999999%(11個の9)と非常に高いため、障害について考慮する必要がありません。
サイトの更新もドラックアンドドロップで出来るため、エンジニアでない方でも対応ができます。

AWS無料利用枠を利用してコストを無料に
AWSには無料利用枠があり、その枠内であれば、コストを無料に抑えることができます。無料利用枠を利用することで、AWSの各種サービスを無料で利用でき、Webサイトの構築やアプリケーションの開発などに役立てることができます。
初回登録から1年間が有効期限です。AWSアカウントの登録が必要で、クレジットカード情報の登録も必要ですが、登録後に無料利用枠を利用することができます。
ただし、利用枠を超過すると、通常の課金が適用されますので、注意が必要ですが、今回の構成の場合はほとんど超えることは無いでしょう。
AWSクレジットを利用してコストを無料に
下記で紹介しています。クレジットを利用してコストを抑えることができます。
AWSではイベントに参加することで$25のクレジットを無料で配布しています。
私の場合は年間$125分のクレジットを受けており、そのクレジットでサーバー費用を捻出しています。

AWSの効果的な学習方法は?

最後に、AWSの効果的な学習方法をご紹介します。
自学自習はUdemy講座
オンラインプラットフォームであるUdemyは安価で手軽にAWSの学習が可能です。
しかし、上記で紹介したような実際のAWSエンジニアが実施している構築スキルまでは教えてくれません。初心者~中級者向けの講座が多くなっています。
私も受講した、初心者向けAWS講座を下記記事でまとめています。ご参考ください。
1人で学習が難しい場合はオンラインレッスン
1人で学習が難しい場合はオンラインレッスンがおすすめです。
最近では、AWS講座を提供するオンラインレッスンも増えてきました。
料金は高くなりますが、現役エンジニアからAWSについて学ぶことができます。
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本ブログを執筆している[KAITech]もメンタリングを受け付けています。
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