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インターネット光回線の現地調査は何をする?

インターネット光回線の現地調査とは

インターネット回線の現地調査は、新築や引越しをした際に、新しくインターネット回線を導入する前に行われる調査のことです。

インターネット回線を契約後、契約会社が本当にインターネット回線を引けるかどうか確認する手順で、必ず発生する工程です。

この調査は、インターネット回線を使用する場所の物理的な状況を確認し、問題や制約を特定するために実施されます。

本記事は、新しくインターネット回線を引く方や新卒採用でインターネット回線工事をする方に向けて現地調査がどのようなものか説明します。

インターネット回線を引く方は、事前に機器の設置位置やケーブル線の通り道について知っておくと、後悔しないインターネット回線工事が出来ると思います。

それでは、インターネット回線の現地調査について詳しく見ていきましょう。

現地調査の概要

現地調査

現地調査の概要を紹介します。

現地調査の時間

現地調査の時間は一般的に1~2時間程度で完了します。

戸建てとマンションなどの集合によって時間は変わりますが、そこまで時間はかかりません。

特に、屋外・屋内がシンプルな立地・構造の場合は1時間以内に収まる場合も多いです。

現地調査の人数

現地調査で必要な人数は1名~2名程度となります。

基本的に1名でも問題ありませんが、経験のために1名同伴させて現地調査をすることがよくあります。

調査時は工具や脚立などはほとんど使用しません。状況が確認しづらい場合や、集合住宅で高い位置にケーブル線の取り出し場所がある場合は脚立を使用します。

現地調査担当者

現地調査の担当者は、インターネット回線のプロバイダではありません。インターネット回線を工事する下請け業者となります。

そのため、現地調査に来る工事業者は、工事以外の料金やインターネット回線の詳しい事については理解していません。

インターネットプロバイダは県一帯や全国に光回線を提供しているため、自社の工事担当はおらず、その地域の工事担当業者を指定して工事を発注しています。

工事業者は数社契約しており、どの業者がくるかもランダムとなっているようです。

現地調査の内容・確認ポイント

電線

現地調査時の内容と確認ポイントについてご紹介します。

電柱・電線・家の状況確認

現地調査では、電柱や電線の位置や状態、建物の構造や配線の状況など、インターネット回線を通すための物理的な要素を確認します。これにより、設置に際しての制約や課題を特定することができます。

インターネット回線工事は、電柱から伸びているケーブル線の中からケーブル線を取り出して、家まで持ってくる工事となります。

電柱位置・電線位置・家の位置を確認しておきます。

一部、新しい住宅街などは無電柱化によりケーブル線が地中に埋まっている場合があります。工事業者はそのような場合もどこに取り出し口があるか把握しておく必要があります。

引き込み線のルート確認

現地調査では、回線を建物内に引き込むための経路やルートを確認します。壁の構造、配線の通り道などを評価し、回線を適切に引き込むための最適な方法を見つけます。

たとえば、電線から家までの間に大きな道路(国道や県道)がある場合は、工事車両を止めることが難しく、国や県に許可が必要となります。その場合、工事着手までに時間がかかる恐れがあります。

また、住宅密集地の場合は電線が他のお宅の上空を通過する場合、「民地了承」を得なくてはいけません。上空を通る敷地の地主に許可が必要となります。

基本的に工事業者が許可を取りますが、地主側でNGが出ればケーブル線を持ってくるルートを別ルートを考える必要が出てきます。この場合も、工事に遅れが発生する可能性があります。

引き込み線ルートの確認で重要なことは、そのルートで問題が今後発生しないかどうかです。

たとえば、細いケーブル線でも、すずめなどが止まり糞害などが発生します。

ケーブル線の真下に車の駐車スペースがある場合や景観が損なわれる場合は別ルートを考えましょう。

基本的に、電力線と同じルートでインターネット回線を引いた方が見た目がスッキリします。

屋内の機器設置位置の確認

現地調査では、ルーターやモデムなどの機器の設置位置を決定するために、建物内を調査します。また、設置場所にコンセントやパソコンを置くスペースがあるかもこの時に確認します。

機器設置位置が確定すると、その後の位置変更はかなり難しくなるため、慎重に決めましょう。wifiの電波が届くか、コンセントの数が十分か、他の物や掃除の邪魔にならないかなどを考えておきましょう。

wifiの電波が届くかどうかは、実際にwifiルータを既にお持ちの場合は「Wi-Fiミレル」などのアプリで確認することができます。

または、wifiルーターの電源を入れるだけで、wifiの電波自体は発出されますので、スマホでどのくらい電波がでているか確認することができます。

工事許可・内容確認

現地調査が一通り完了すると、工事業者からお客様へ必要な工事や設置に関連する許可や制約事項を確認します。

マンションなどの集合住宅や賃貸物件の場合は、建物の所有者や管理会社との連絡を取り、工事に関する詳細な内容やスケジュールを確認します。これにより、設置に際しての法的な要件や制限を遵守することができます。

持ち家の場合、壁の貫通穴やケーブル線を固定するために必要な穴の箇所を説明し、家主に許可を取ります。

現地調査会社によっては屋内は見ない

一部の現地調査会社は、屋内の状況を確認しない場合があります。この場合、外の状況と外観だけ確認して、工事当日に中の引き込み位置や設置位置などを決めます。

工事業者も慣れているので、問題の発生は起こりにくいです。

しかし、大部分の場合では屋内の調査も重要な要素となります。

工事不要のインターネット回線がある

現地調査は、インターネット回線の導入前に行われる重要な手順であり、設置場所や環境の特定、問題の発見、制約事項の確認などを目的としています。これにより、インターネット回線の適切な設置と安定した接続を確保することができます。

工事の現地調査の後は、本工事があります。本工事には3万円程度の費用が発生します。本工事についての費用は下記で紹介しています。

ですが、このインターネット回線工事をせずに光回線を開通する方法があります。

それが、下記のGMOインターネット株式会社【GMOとくとくBB】というサービスです。



回線工事が不要で、インターネット会社から送付されるホームルーターの電源を入れるだけでインターネットが利用できるようになります。

これは、スマホと同じように、インターネット会社とホームルーター間で無線通信を実現しています。最近は無線化技術やインターネット会社の設備増強のため、無線環境でも回線速度が安定して出せるようになってきました。

回線工事不要で、上記のような糞害や民地承諾など煩わしい許可が不要になるため、おすすめの回線です。

  • この記事を書いた人

KAITech

大企業/中小企業/ベンチャー企業を経験
AWS/ネットワークのエンジニア
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