最近では、働き方改革により副業ができる会社も増えてきました。
「インフラエンジニア 副業」と検索すると、様々な記事が出てきますよね。
週1~2日で月70万円!などの記事や広告がありますが、本当にそのような大金が稼げるのでしょうか?
インフラエンジニアとして、インフラエンジニアの副業の現実をお伝えします。
結論として、月数十万円稼ぐには、時間的余裕と高度なスキルと気合が必要です。
今回は、現役インフラエンジニアである私の体験談を基に、気軽に数万円程度稼げる副業を紹介します。
インフラエンジニアの副業の特徴

インフラエンジニアの副業は、以下のような特徴があります。
インフラエンジニアの案件は少ない
インフラエンジニアの案件数は少ない傾向にあります。
インフラエンジニアの職種によりますが、オンプレミス専門のインフラエンジニアの場合は就業場所が限られるため、地方のエンジニア案件がほとんどありません。
一方、クラウドエンジニアやサーバーエンジニアの場合は就業場所をいとわないため、案件数は多めですが、バックエンドやフロントエンドエンジニアの開発案件と比べると、数はかなり少ないです。
副業可能な場所・時間が限られる
インフラエンジニア案件の場合、場所と時間の制約が多くあります。
インフラエンジニアとしての案件は基本的に企業案件です。
企業案件のため、ほとんどの案件は平日日中帯の稼働が条件となっています。
また、インフラエンジニアの仕事は通常、プロジェクトの進捗に合わせて緊急対応や夜間作業が必要となることもあります。
サラリーマンの副業としてやるには難しいかもしれません。
高単価な案件は責任と専門スキルが必須
インフラエンジニアの案件は責任が伴います。
企業案件がほとんどを占め、プロジェクトに掛かっている費用も大きくなるためです。
インフラエンジニアとして稼働する場合、1ヵ月フルで稼働すると月70万円が平均単価となります。
また、アプリケーションやシステム開発には数百万円かかっているプロジェクトとなるため、その分責任が重くなります。
また、専門スキルも必要です。
バックエンドやフロントエンドエンジニアはPHPやHTMLの知識がそのまま利用できますが、インフラエンジニアの場合、ツール指定や機種指定など企業の指定がある場合がほとんどです。
そのため、そのツールや機種の経験がないと採用に至りません。
【まとめ】インフラエンジニアの直接的な副業は避けて軽い案件を受けるべき
これまで紹介してきたように、インフラエンジニアとしてのサーバー構築や設計業務をそのまま副業とするのはハードルが高くなります。
そのため、インフラエンジニアの副業では、知識やスキルを伝える案件を選ぶと良いでしょう。
インフラエンジニア副業の種類

インフラエンジニアの副業には、ハードルの高い副業から気軽に行えるライトな副業まであります。
それぞれご紹介します。
インフラ構築・設計業務
大規模なインフラの構築や設計に関わる仕事です。
ネットワークの設計やサーバーのセットアップ・AWS構築・セキュリティ設定など、専門知識と技術が求められます。
また、上記で説明した通り時間や場所に制約があり、責任と専門スキルが必要です。
インフラ監視業務
監視業務では、システムやネットワークの稼働状況やトラブルの監視、障害対応などが主な仕事となります。
24時間体制での監視が必要となる場合もあります。
こちらも、一般的な週5日稼働しているサラリーマンには厳しい案件です。
ITコンサルタント
ITコンサルタントとしての副業では、顧客の要件や課題に対して最適なインフラソリューションを提案する役割を担います。
コンサルティングスキルやビジネス知識が求められる場合があります。
ITコンサルタントの場合、PLやPMの経験が必要です。
IT・テック記事作成
インフラエンジニアとしての知識や経験を活かし、テックやIT関連の記事を執筆する仕事です。
企業HP内のコラム記事などで、自社のサービス・製品を宣伝記事を執筆するような案件が多数あります。
記事執筆はPCのみで作業可能で、時間や場所の制約はなく、働き方も自由です。
一般的なサラリーマンにもできる業務ですが、SEO知識を新たに学習する必要がある上に、単価が低い傾向にあります。
ですが、インフラエンジニアの知識を活用しながら月数万程度であれば稼ぐことが可能です。
IT・テック記事作成のポイントは下記で紹介しています。
プログラミングスクール講師
プログラミングスクール講師も副業として可能です。
最近はインフラエンジニアが得意としている、クラウド講座のプログラミングスクール講師案件が出てきています。
AWSやAzureのクラウドエンジニアであれば、問題なく副業できるでしょう。
講師も週に1度3時間程度など調整が効くため、気軽に始められます。
インフラエンジニア副業の注意点

インフラエンジニアの副業を行う際には、以下の注意点に留意する必要があります。
自分のスキルレベルを把握する
自分のスキルレベルを把握しましょう。
副業といっても、エンジニアの副業は対企業の案件が多く、経験とスキルが必要です。
「主婦でも・誰でもできる」副業ではありません。
インフラエンジニアとして3年以上のキャリアがあると良いでしょう。
1年目~2年目のエンジニアだと、スキルが足りないかもしれません。
確実にできる案件を選ぶ
副業としての案件は本業の傍らで行うため、時間やエネルギーが限られます。
そのため、本業に影響が出ないような案件を選びましょう。
自分のスキルや経験に合った案件を選び、確実に遂行できるものを選ぶことが重要です。
週1日の業務でも、本業が週5日の場合は週6日働くことになります。
最初の内は無理せずに、就業後の空いた時間で業務ができるような案件を選びましょう。
契約書に注意する
契約書に注意しましょう。
インフラエンジニアの副業の場合、企業との契約がほとんどで、機密保持などの契約を結ぶ必要があります。
本業側の機密保持と副業側の機密保持をしっかり守りましょう。
契約書や取り組む案件に関する細かい条件をしっかりと確認し、法的なトラブルを避けるためにも注意が必要です。
副業を探す方法

インフラエンジニアの副業を探す方法としては、以下のような手段があります。
クラウドソーシング
クラウドソーシングプラットフォームで、インフラエンジニアの副業案件が多数掲載されています。
クラウドソーシングの場合は、軽い案件が多く、テック記事やプログラミングスクール講師案件が多くあります。
クラウドソーシングサイトの例として、日本最大級のクラウドソーシング【クラウドワークス】や【クラウディア】等があげられます。
▼クラウディア▼
求人サイト
インフラエンジニアの副業案件を探すためには、専門の求人サイトを活用する方法もあります。
インフラエンジニアに特化した求人情報が集まっており、自分の条件や希望に合った案件を見つけることができます。
フリーランスやしっかり稼ぎたい方にはお勧めです。
ココナラエージェントでは、IT系に強く、高単価な案件が揃っています。インフラエンジニア案件もありますよ。
副業エージェント
最近は副業エージェントというサービスも増えてきました。
副業エージェントと契約することで、自分のスキルや希望条件に基づいて副業案件を紹介してもらうことができます。
エージェントが案件の仲介や調整を行ってくれるため、効率的に副業を見つけることができるでしょう。
インフラエンジニアの副業で月5万円を稼ぐ案件例

私はインフラエンジニアとして副業で月10万円程度稼いでいます。
どのような案件・工数で稼いでいるのか、ご紹介します。
①IT・テック記事執筆
企業ブログのテック記事を担当しています。
案件:企業ブログの執筆
単価:記事1本当たり3,000円~20,000円
金額合計:3万円程度
工数:記事1本あたり4時間程度
②AWSコンサルタント
企業のAWSプロジェクトに対して、コンサルタントをしています。
定期的ではなく、プロジェクトに支障が出たり、AWSのナレッジを求められたときのみスポットで対応します。
案件:AWS構築・設計案件のコンサルタント
単価:3,000円/h
金額合計:1万円程度
③その他クラウドソーシングで単発の業務
そのほか、インフラエンジニアとしてでなく、エンジニアとして転職記事や就職活動記事の執筆、職務経歴書の添削を実施します。
金額合計:3万円程度
プログラミングスクール講師
LinuxやAWSのプログラミングスクール講師業をしています。
週に3時間程度、マンツーマンであったり複数人授業を受け持ちます。
案件:プログラミングスクール講師
単価:2,000円/h
金額合計:6万円程度
以上、インフラエンジニアとしての副業のご紹介でした。
最初のうちは無理せず数万円程度稼げるように頑張りましょう。