EBSは低価格のストレージやIOPSに特化したストレージなど、6種類のサービスが提供されています。
本記事では、AWS SAAに必要なEBSサービスについて解説します。
AWS EBS(Elastic Block Storage)の図解解説
SAA試験ではスループットや利用量に応じて、最適なEBSを選択させるような問題が出題されます。
今回はAWS EBSについて分かりやすく図解にしてみました。

SSDとHDDとは?
まず、SSDとHDDの違いについて理解しておきましょう。
SSD・HDDは一般的なストレージディスクの名称です。パソコンにも利用されていますね。
SSD/HDDを理解しておくと、AWS EBSでもその知識を利用することができます。
SSD
SSDは高額ですが、スループットが速いという特徴を持っています。
30代~の皆さんは覚えているかもしれませんが、昔のパソコンは起動に非常に時間が掛かっていたという経験はありませんか?
これは、一昔前のパソコンがほとんどHDDだったためです。
しかし現在のパソコンはほとんど、5秒もあれば起動してきますよね。これがSSDの力です。
読み込み速度(スループット・IOPS)が非常に速いため、EC2との通信を高速化することができます。
HDD
一方HDDの場合は、スループットは遅いが安価であるという特徴があります。
そのため、費用を抑えたい・バックアップやビックデータなど読み込み速度は関係なくとりあえず保存しておきたいというニーズに対応します。
汎用SSD
汎用 SSD は、最も広く使用されているEBSボリュームタイプで、バランスの取れた価格とパフォーマンスを提供します。このタイプは、低い遅延と一貫した IOPS 性能を要求する一般的なワークロードに適しています。
gp2: 基本的な汎用ボリュームで、ボリュームサイズに応じてプロビジョニングされるIOPSが決まります。
gp3: gp2よりもコスト効率が高く、ベースライン性能と最大スループット速度が向上しています。ユーザーはIOPSとスループットを独立して設定できます。
プロビジョンド IOPS SSD (io1, io2)
プロビジョンド IOPS SSD は、高性能を必要とするデータベースワークロード向けに設計されており、最も要求の厳しいI/O集中型タスクに対応します。最大64,000 IOPSまでプロビジョンすることが可能です。
io1: 高い耐久性と連続したIOPS性能を提供します。
io2: io1に比べて更に高い耐久性とIOPS比率を提供し、より信頼性の高いストレージニーズに対応します。
スループット最適化 HDD (st1)
スループット最適化 HDD は、ビッグデータ、データウェアハウス、ログ処理などの大規模なシーケンシャル読み取り/書き込みワークロードに最適です。これは、高スループットを低コストで提供し、頻繁にアクセスされない大量のデータの格納に適しています。
スループット重視のタスクでコスト効率が良いです。
コールド HDD (sc1)
コールド HDD は、あまり頻繁にアクセスされない冷たいデータを保存するのに適した、コストが最も低いEBSボリュームタイプです。長期的なアーカイブ、バックアップなどの用途に最適で、必要なときにのみアクセスされるデータに対してコスト効率が良いです。
低コストで長期保存に適しています。
これらのボリュームタイプを選ぶ際は、各アプリケーションの要件に基づいて最適なものを選定することが重要です。パフォーマンス、コスト、アクセス頻度などの要因を考慮して、最も適したストレージソリューションを選びましょう。
まとめ
SAA対策はUdemy講座
オンラインプラットフォームであるUdemyは安価で手軽にAWSの学習が可能です。
しかし、上記で紹介したような実際のAWSエンジニアが実施している構築スキルまでは教えてくれません。初心者~中級者向けの講座が多くなっています。
私も受講した、初心者向けAWS講座を下記記事でまとめています。ご参考ください。