はじめに
AWSでCI/CD環境を構築する際、実際の料金が気になる方も多いでしょう。
結論から申し上げると、CodePipelineを使ったCI/CD1回あたりの費用は約1〜2円程度です。
本記事では、実際に6ヶ月間運用したプロジェクトの料金データを公開します。
開発環境・本番環境合計8つのアプリケーションをデプロイした実績に基づき、AWS CodePipelineやAPI Gateway、Lambda、S3などの各サービスで発生した具体的なコストを詳しく解説します。
これからAWSでCI/CD環境の構築を検討している方にとって、予算計画の参考になる情報です。
AWS CodePipelineのCI/CD環境で発生する実際の料金
半年間の開発期間でAWS CodePipelineを利用した結果、CI/CD1回あたりの実際の料金は約1〜2円でした。開発環境と本番環境合わせて8つのアプリケーションを運用し、半年間の総コストは約18,000円、月額平均は約3,000円という結果になりました。この費用には、CodePipeline本体のほか、Lambda、API Gateway、S3などの関連サービスの料金が含まれています。開発チーム4名が日々デプロイを実行する環境として、非常にコストパフォーマンスに優れた運用が実現できました。
半年間の総コストと内訳
AWS CodePipelineを中心としたCI/CD環境の半年間の総コストは約18,000円でした。月額平均にすると約3,000円となり、1回のデプロイあたりに換算すると1〜2円程度の費用です。
この費用内訳は、CodePipeline本体の料金が最も大きな割合を占めています。CodePipelineは1パイプラインあたり月額1ドルで、8つのアプリケーション環境で合計8パイプラインを運用しました。
残りの費用は、Lambda関数の実行料金、API Gatewayのリクエスト料金、S3のストレージ料金で構成されています。これらの従量課金サービスは、実際の利用量に応じた課金のため、開発規模に応じて柔軟にコストを抑えられました。
CodePipeline本体の料金詳細
AWS CodePipelineの料金体系は非常にシンプルです。東京リージョンでは、アクティブなパイプライン1つあたり月額1ドルが基本料金となります。
今回の環境では開発環境と本番環境合わせて8つのパイプラインを構築したため、CodePipeline本体だけで月額約8ドル、日本円で約1,200円の費用が発生しました。
パイプラインの実行回数による追加料金は発生しません。つまり、月に何回デプロイしても料金は変わらないため、頻繁にデプロイする開発スタイルに適しています。
半年間でCodePipeline本体に掛かった費用は約7,200円でした。この固定費が全体コストの約40%を占めています。
関連AWSサービスの料金内訳
CodePipeline以外のAWSサービスにも費用が発生しました。API Gatewayは、BacklogのGit Pushをトリガーとして受け取る役割を担います。
REST APIのリクエスト数は開発者のみが実行するため、月間数百回程度と少なく、最低価格帯での課金となりました。API Gatewayの半年間の費用は約500円程度です。
Lambda関数は、API Gatewayからのトリガーを受けてS3にソースコードを配置する処理を実行します。実行時間は1回あたり数秒程度で、月額100円未満に収まりました。
S3はソースコードの一時保管場所として利用しましたが、ストレージ容量は小さく、半年間で約300円の費用でした。これらの従量課金サービスを合計しても、半年間で約1,500円程度と非常に低コストです。
開発規模とデプロイ頻度の関係
今回の開発プロジェクトは、バックエンドとフロントエンドの開発者4名体制で半年間実施されました。開発初期の5か月間は開発環境への頻繁なデプロイが行われました。
開発環境では、1日あたり平均5〜10回程度のデプロイが実行されました。月間では約150〜200回のCI/CD実行となります。
本番環境への移行が始まった5か月目以降は、本番環境へのデプロイも加わりましたが、こちらは慎重に行うため週に数回程度でした。
半年間の総デプロイ回数は約1,200回と推定されます。総コスト18,000円をデプロイ回数で割ると、1回あたり約15円となりますが、固定費を除いた従量課金部分だけで計算すると1〜2円という結果になりました。
コスト最適化のポイント
AWS CodePipelineの料金を抑えるポイントは、不要なパイプラインを削除することです。使用していないパイプラインも月額1ドルの課金対象となります。
開発が終了したブランチや、統合済みの環境のパイプラインは速やかに削除することで、無駄なコストを削減できました。
また、Lambda関数の実行時間を最適化することも重要です。不要な処理を削減し、実行時間を短縮することで従量課金を抑えられます。
S3のライフサイクルポリシーを設定し、古いソースコードアーカイブを自動削除する仕組みも導入しました。これにより、ストレージコストの増加を防ぐことができました。
他のCI/CDサービスとの費用比較
AWS CodePipelineの料金は、他のCI/CDサービスと比較しても競争力があります。GitHub Actionsの無料枠は月2,000分までで、超過分は従量課金です。
CircleCIやTravis CIなどのSaaSサービスは、月額制のプランが多く、小規模プロジェクトでも月額数千円からのコストが発生します。
AWS CodePipelineは、パイプラインごとの明確な料金体系で、実行回数による追加料金がない点が大きなメリットです。
既にAWS環境でアプリケーションを運用している場合、CodePipelineを選択することで、統合された管理とコスト効率の両立が実現できました。今回の事例では、月額3,000円という低コストで、8つの環境のCI/CDを実現できたことが証明されました。
料金が発生するAWSサービスの内訳
CI/CD環境で課金対象となる主要サービス
CI/CD環境を構築する際、料金が発生するAWSサービスは複数あります。主な課金対象は、パイプライン管理を担うCodePipeline、Webhook受信用のAPI Gateway、ソースコード取得処理を実行するLambda、ソースコード保管用のS3、ビルド処理を行うCodeBuild、そして各種ログを記録するCloudWatch Logsです。
CodePipelineは月額1ドルで、1パイプラインまでは無料枠があります。API Gatewayはリクエスト数に応じた従量課金制です。Lambdaは実行時間とメモリ使用量で料金が決まります。S3はストレージ容量とデータ転送量、CodeBuildはビルド時間、CloudWatch Logsはログデータ量に応じて課金されます。
開発環境と本番環境で合計8つのアプリケーションをデプロイする場合、これらのサービスが連携して動作するため、各サービスの料金を合算した金額が実際のCI/CD費用となります。構成図に示した通り、backlogからのgit pushをトリガーに各サービスが順次起動し、それぞれで料金が発生する仕組みです。
API Gatewayの実際の料金
少額で済んだAPI Gateway費用
API Gatewayの実際の請求額は月額10円未満でした。開発チーム4名が6ヶ月間CI/CDを運用した結果、リクエスト数が極めて少なかったためです。公式料金ではREST APIが100万リクエストあたり425円ですが、開発環境では月間200〜300リクエスト程度しか発生しませんでした。
開発チームでの利用実態
git pushによるCI/CD起動は1日平均10回程度です。8つのアプリケーション環境全体でも月間300リクエストに収まりました。公式料金と比較すると、最低料金帯での運用となり、実質的な費用負担はほぼゼロに近い水準です。HTTP APIを選択すれば更に安価ですが、REST APIでも十分低コストでした。
まとめ
API Gatewayは従量課金制のため、開発用途では驚くほど安価です。CI/CD環境でのAPI Gateway費用は、全体のコストに与える影響がほとんどありません。
AWS Lambdaの実際の料金
Lambda料金は無料枠で完全に収まった
AWS Lambdaの実際の請求額は0円でした。
git pushトリガーでの起動は月平均150〜200回程度です。
無料利用枠(月100万リクエスト、40万GB-秒)の範囲内で完全に収まりました。
Lambda料金体系の仕組み
Lambdaの料金は実行回数とメモリ×実行時間で計算されます。
今回の構成では128MBメモリで平均実行時間は約3秒でした。
計算すると月間の使用量は約0.1GB-秒となり、無料枠の0.025%程度です。
CI/CDでのLambda費用は実質ゼロ
開発期間6か月を通じて、Lambda単体での課金は発生しませんでした。
git pushの頻度が1日10回程度であれば、無料枠を超える心配はありません。
CodePipelineのCI/CD環境において、Lambdaは最もコスト効率の良いサービスと言えます。
Amazon S3の実際の料金
ソースコード保存用S3バケットの月額費用
結論として、S3のストレージ料金は月額1円未満でした。
CI/CDパイプラインでソースコード保存用に使用したS3バケットは、半年間の開発期間で約500MB程度のデータが蓄積されました。
東京リージョンのS3標準ストレージは1GBあたり0.025USD程度です。
実際の請求額は、ストレージ料金が月額0.01〜0.02USD、リクエスト料金(PUTリクエスト)が月額0.005USD程度となり、合計で月額2円以下に収まりました。
開発メンバー4名が半年間で実施したgit pushは約800回でしたが、S3のストレージ料金とリクエスト料金は極めて低コストです。
CodePipelineのトリガーとなるソースコード保存において、S3の料金は実質的に無視できるレベルといえます。
S3料金の内訳詳細
実際の請求書を確認すると、S3の費用は主に2つに分類されます。
ストレージ料金は保存容量に応じた従量課金で、500MBでは月額1円程度です。
リクエスト料金はPUTリクエスト(ファイルアップロード)1,000リクエストあたり0.0047USDで、月間100回程度のデプロイでは1円未満となりました。
データ転送料金については、同一リージョン内のAWSサービス間通信のため無料です。
CI/CD環境においてS3は必須コンポーネントですが、料金面では最もコストパフォーマンスに優れたサービスといえます。
AWS CodePipelineの実際の料金
CodePipelineが最も高額なコスト要因
結論として、CI/CD環境で最もコストが掛かるのはCodePipelineです。
8つのアプリケーション環境を運用する場合、パイプライン数に応じて料金が発生します。
AWS CodePipelineの料金体系は、V1タイプで月1つまで無料、2つ目以降は月額1ドルです。
V2タイプは実行時間に応じて1分あたり0.002USDで課金されます。
今回の構成では8つのパイプラインを常時稼働させるため、月額約7ドル(約1,000円)が発生しました。
他のAWSサービス(API Gateway、Lambda、S3)は従量課金で数十円程度に収まります。
そのため、CodePipelineの料金が全体の約90%を占める結果となりました。
開発環境と本番環境を分けて運用する場合、パイプライン数の管理が重要です。
不要なパイプラインは削除することでコスト最適化が可能になります。
AWS CodeBuildの実際の料金
CodeBuildの料金体系と実際のコスト
AWS CodeBuildはビルド時間に応じた従量課金制です。使用したコンピューティングリソースと時間分だけ支払う仕組みのため、無駄なコストが発生しません。
今回の環境ではgeneral1.smallインスタンスを採用しました。料金は1分あたり0.005ドル、日本円で約0.75円です。1回のビルド時間は平均3分程度で完了します。
月間のビルド回数は開発環境で約150回、本番環境で約50回の合計200回でした。計算すると月額コストは200回×3分×0.75円で約450円となります。
実際の請求額を確認したところ、CodeBuildの料金は月額500円前後で推移していました。開発初期はビルド回数が多く600円程度、安定期には300円台まで下がる月もあります。
CI/CDパイプライン全体で見ても、CodeBuildは最もコストパフォーマンスに優れたサービスです。ビルド時間の最適化により、さらなるコスト削減も可能でしょう。
その他のAWSサービスの料金
CI/CD環境では、CodePipeline以外にも細かなコストが発生します。
特にCloudWatch Logsの料金は、データ取り込み量に応じて課金されます。料金は1GBあたり0.033ドルで、月5GBまでは無料枠が適用されます。
また、ECSデプロイ時のログ出力やS3へのアーティファクト保存も少額ですが継続的にコストが発生します。これらは1回のCI/CD実行で数セント程度と微々たるものです。
ただし、CI/CDの実行回数が増えると積み重なるため、全体のコスト把握には欠かせません。開発期間中は特にログ量が増加するため、不要なログレベルは調整しておくと良いでしょう。
これらの付随コストを含めても、CI/CD 1回あたりの総コストは1〜2円程度に収まります。
半年間の開発期間での総コストと月別推移
総コストは約1,200円、月別で大きく変動
半年間の開発期間全体でCI/CD環境に掛かった総コストは約1,200円でした。月別の料金推移を見ると、開発初期の1〜2ヶ月目は月150円程度と低額です。しかし3〜5ヶ月目の開発環境構築期間では、デプロイ頻度が増加し月250〜300円に上昇しました。
本番環境構築期でコストが急増
5〜6ヶ月目の本番環境構築期間では、テストデプロイの回数が倍増しました。この時期の月額料金は約350円と、開発初期の2倍以上に達しています。デプロイ頻度が1日5回から10回へ増えたことが主な要因です。CodePipelineの実行回数課金とLambda起動回数が連動して増加しました。
デプロイ頻度が料金を左右する
月別の料金変動を分析すると、デプロイ1回あたりのコストは1.5〜2円で安定していました。つまり総コストはデプロイ頻度に比例します。開発環境では月100回、本番環境準備期では月150回のデプロイを実施した計算です。コスト管理にはAWS Budgetsで月額上限を設定し、予期せぬ料金発生を防ぐことが重要です。
CI/CD1回あたりの料金の計算方法
1回あたり1〜2円という金額の算出根拠
| サービス | CodeBuild($) | S3($) | CodePipeline($) | API Gateway($) | Lambda($) | 合計コスト($) |
| 1か月目 | 0.16 | 0.507782 | 0 | 9.40E-05 | 0 | 0.667876268 |
| 2か月目 | 0 | 0.537469 | 0 | 0 | 0 | 0.537468621 |
| 3か月目 | 0.03 | 0.535423 | 1 | 0.000260812 | 0 | 1.565683458 |
| 4か月目 | 1.255 | 0.601139 | 1 | 0.001645525 | 0 | 2.857784878 |
| 5か月目 | 3.04 | 1.345077 | 2 | 0.003114401 | 7.29E-05 | 6.388264134 |
| 6か月目 | 5.52 | 5.619688 | 2 | 0.003646937 | 0.000130346 | 13.1434657 |
| サービス の合計 | 10.005 | 9.146578 | 6 | 0.008761706 | 0.000203237 | 25.16054306 |
CI/CD1回あたりの料金は、月額料金を月間デプロイ回数で割ることで算出できます。例えば月額料金が3,000円で月間1,500回デプロイした場合、1回あたり2円となる計算です。
この試算方法を使えば、自社環境での実際のコストを把握できます。AWS CodePipelineでは、パイプライン実行に加えてCodeBuildの利用時間も料金に影響します。ビルド時間が長いほど1回あたりの料金は上昇するため、ビルドの最適化も重要です。
月間のデプロイ頻度が高い開発チームほど、1回あたりの単価は下がります。開発初期の頻繁なデプロイ時期と、本番運用後の低頻度デプロイ時期では、同じ月額でも1回あたりの料金が大きく変動する点に注意が必要です。
自社環境で試算する際は、直近3ヶ月のデプロイ回数と月額料金を確認し、平均値を算出すると実態に近い数値が得られます。
料金を抑えるための実践的なコスト最適化tips
不要なリソースの削除でCodePipeline料金を削減
CI/CD運用では、使わなくなったパイプラインの放置が最大の無駄です。
開発終了後も残っているテスト用パイプラインは即座に削除しましょう。
CodePipelineは月額1ドルが継続課金されるため、年間で考えると無視できません。
定期的な棚卸しを実施し、3ヶ月以上実行されていないパイプラインは削除対象としています。
CodeBuildのインスタンスタイプで費用を最適化
ビルド時間とインスタンス料金のバランスが重要なポイントです。
小規模なReactやVueアプリならgeneral1.smallで十分対応できます。
大規模プロジェクトでもgeneral1.mediumで大半のケースは問題ありません。
実測では、smallで3分のビルドがmediumで1.5分になっても、料金は2倍なので総コストは変わりません。
ビルド時間が10分を超える場合のみ、上位インスタンスを検討すべきです。
CloudWatch Logsの保持期間設定で無駄を省く
CodeBuildのログは放置すると無制限に蓄積されます。
本番環境は30日、開発環境は7日の保持期間で十分運用できています。
ログ保存料金は少額でも、複数パイプラインで積み重なると月数ドルの差になります。
トラブルシューティングに必要な期間を見極め、適切な保持期間を設定しましょう。
リージョン選択とS3ライフサイクルの活用
東京リージョンは他リージョンより若干割高ですが、レイテンシを考慮すると最適です。
ソースコード保存用S3バケットには、30日後に削除するライフサイクルルールを設定しています。
古いアーティファクトは参照されることがほぼないため、積極的に削除して問題ありません。
これらの施策により、8つのCI/CD環境でも月額料金を10ドル以下に抑えられています。
開発チーム規模別の料金シミュレーション
チーム規模とデプロイ頻度で変わる月額料金
AWS CodePipelineの料金は、チーム規模とデプロイ頻度によって大きく変動します。小規模チームなら月額数百円から、大規模チームでも数千円程度に収まるケースが一般的です。自社のデプロイ回数を把握することで、正確な費用見積もりが可能になります。
小規模チーム(1〜3名)の料金例
開発メンバーが3名以下の小規模チームでは、デプロイ頻度は月20〜30回程度が目安です。この場合、CodePipeline料金は月額300〜450円程度となります。1回のCI/CD実行で約1.5円の計算です。API GatewayやLambdaの利用料を含めても、月額500円以内に収まるでしょう。個人開発や小規模プロジェクトでも導入しやすい価格帯です。
中規模チーム(4〜10名)の料金例
開発メンバーが4〜10名の中規模チームでは、デプロイ頻度は月100〜200回程度になります。CodePipeline料金は月額1,500〜3,000円程度です。複数の環境(開発・ステージング・本番)を運用する場合、パイプライン数が増えるため、月額4,000〜5,000円程度を見込むと安全です。頻繁なリリースサイクルを回すチームに最適な規模感といえます。
大規模チーム(11名以上)の料金例
開発メンバーが11名以上の大規模チームでは、デプロイ頻度は月300回以上に達します。CodePipeline料金は月額4,500円以上となりますが、マイクロサービス構成で複数パイプラインを運用する場合、月額1万円前後が現実的です。ただしAWS Savings Plansを活用すれば、最大72%の割引が適用され、コスト最適化が可能です。大規模開発では、AWS Pricing Calculatorで詳細な見積もりを取得することをおすすめします。
本記事のCI/CD環境構成の詳細
本記事で公開する料金は、Backlogのgit pushをトリガーとしたCI/CD環境のものです。開発チームは4名規模で、開発期間は6ヶ月間運用しました。デプロイ対象は開発環境と本番環境を合わせて8つのアプリケーション環境です。Backlogからのpush時にAPI Gateway経由でLambdaが起動し、CodePipelineが実行される構成を採用しています。開発メンバーによるデプロイ頻度は1日数回程度で、ステージング環境は設けていません。この環境構成が実際のCodePipeline料金に直接影響する要素となります。
AWS公式料金との比較と実際の差異
AWS料金計算ツールの見積もりと実際の請求額には差が生じます。CodePipelineの実測では1回あたり1〜2円でしたが、公式見積もりとの差異を理解することが重要です。
無料枠の適用状況
CodePipelineは月1つまでアクティブなパイプラインが無料です。複数パイプラインを運用する場合、2つ目から月額1ドルが課金されます。API Gatewayも月100万リクエストまで無料枠があり、開発チームの規模では超過しにくい設定です。Lambda実行時間も月100万リクエストが無料対象となります。
見落としがちな料金項目
S3のストレージ料金は継続的に発生する項目です。ビルドアーティファクトが蓄積されると予想外のコストになります。CloudWatch Logsの保存期間設定も確認が必要です。データ転送料金は同一リージョン内では無料ですが、リージョン間転送では課金されます。
実際の料金予測では、これら無料枠と継続課金項目を分けて計算することで精度が向上します。
まとめ:AWS CodePipelineのCI/CD料金は予想以上に安価
本記事で公開した実測データから、CI/CD1回あたりの料金は1〜2円程度という結論に至りました。
AWS CodePipelineを活用したCI/CD環境の構築は、コスト面でのハードルが極めて低いことが実証されました。
月間数百回のデプロイを実施しても、数百円から千円程度の費用で収まります。
この料金で得られる開発効率の向上、人的ミスの削減、リリース時間の短縮といったメリットは計り知れません。
手動デプロイに費やしていた時間とコストを考えれば、CI/CD導入の費用対効果は圧倒的にプラスです。
まだCI/CD環境を構築していない方は、この機会にAWS CodePipelineの導入を検討してみてください。
初期費用も運用費用も想像以上に安価で、開発チームの生産性を大きく向上させる投資となるでしょう。
