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AWSでCI/CD、CodePipelineに掛る実際の料金(費用)を公開

はじめに

本記事では、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)を用いた際の実際の料金(費用)を公開しているページです。

結論:CI/CD 1回当たりの費用は1〜2円程度でした。

CodePipelineを利用したCI/CD環境

今回公開するCI/CDを実現する環境は下記です。

ソースコード管理:backlog(git)

CI/CD環境:AWS(東京リージョン)

デプロイするアプリケーション:AWS内に開発環境/本番環境合計8つのアプリケーションをCI/CDする
下記図には記載していませんが、実際にはECSのデプロイをしています。

CodePipelineを利用したCI/CD構成図

cicd_env

このCI/CDは下記を参考に構築しました。ありがとうございました。

https://locaop.co.jp/tech/backlog-git-aws-code-pipeline

backlogのGit管理において、git pushをした際に、API Gatewayを通してLambdaが起動、S3にソースが設置され、CodePipelineが起動するという仕組みです。

backlogからCI/CDする手順は下記で紹介しています。

また、本システムとは異なりますが、CI/CDを実現するアプリケーション側の実装は下記で紹介しています。

デプロイアプリケーション

アプリケーションの開発期間は6か月です。実装部隊のメンバーはバックエンド側・フロントエンド側で4人程度です。

開発環境・本番環境を作成します。ステージング環境はありません。

開発スケジュールは半年です。

1ヵ月目-5ヵ月目:開発環境構築

5か月目-6ヵ月目:本番環境構築

CI/CD、CodePipeline料金(費用)

AWS公式の費用

まずは、AWS公式ページから掛かる費用の概算を計算します。

API Gateway

REST APIです。CI/CDは開発者が実施するリクエストであり、一般ユーザーは利用しません。

そのため、リクエスト数は少なく、一番低価格の費用になります。

api_cost

S3

ソースコードの置き場です。git管理でバックアップも取得していますが、念のためS3のバージョニング設定を3日にしています。

こちらも最低価格の容量になります。

s3_cost

Lambda

API Gatewayと同様、CI/CDは開発者が実施するリクエストであり、一般ユーザーは利用しません。

こちらも最低額になります。

lambda_cost

CodePipeline

8つ運用しているため、最終的に月$8掛かるはずです。

pipeline_cost

CodeBuild

CodeBuildはビルド時間に対しての課金です。

今回のアプリケーションでは1回のbuildに10-15分程度かかっています。

build_cost

上記(CodePipeline・CodeBuild・S3・APIGateway・Lambda)をざっくり計算すると、約$10/月程度になりました。

CodePipelineとAPIGatewayが本数・個数により固定費用が掛かるため、その部分が一番の出費です。

CostExprolerによる実際の費用結果

それでは、実際にCI/CDで掛かった費用を公開します。

実際のCost Exprolerの結果は下記でした。

サービスCodeBuild($)S3($)CodePipeline($)API Gateway($)Lambda($)合計コスト($)
1か月目0.160.5077820 9.40E-0500.667876268
2か月目0 0.5374690 000.537468621
3か月目0.030.53542310.00026081201.565683458
4か月目1.2550.60113910.00164552502.857784878
5か月目3.041.34507720.0031144017.29E-056.388264134
6か月目5.525.61968820.0036469370.00013034613.1434657
サービス の合計10.0059.14657860.0087617060.00020323725.16054306

CI/CDの費用

半年間の合計で$25掛かっているということになります。

今回アプリケーションは8つありますので、8で割って1つ当たりで計算すると、

1アプリケーション:$3程度で半年間CI/CDが出来ることとなります。

手動でデプロイする手間と比べるとこの費用は非常に安いと感じます。

アプリケーションのデプロイ総回数

今回の8つのアプリケーションでのデプロイ回数は半年間で1800回でした。

特に後半がバグ修正などが入るため頻繁にCI/CDが実行されました。

1回あたりのCI/CD当たりの費用は$0.013。1〜2円程度です。

手動デプロイをするとなると、1回あたり手作業で15分、ビルドに10分の合計30分程度かかると思うとCI/CDを実現させたほうがかなり効率的です。

CodePipelineの料金まとめ

・1回あたりのCI/CDは1~2円程度

・アプリケーション開発には2000回程度のCI/CDが発生する

・手動デプロイと比較してCI/CDはかなり効率が良い

AWSの効果的な学習方法は?

aws study

最後に、AWSの効果的な学習方法をご紹介します。

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オンラインプラットフォームであるUdemyは安価で手軽にAWSの学習が可能です。

しかし、上記で紹介したような実際のAWSエンジニアが実施している構築スキルまでは教えてくれません。初心者~中級者向けの講座が多くなっています。

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私も受講した、初心者向けAWS講座を下記記事でまとめています。AWS学習にお困りの方はぜひ、ご覧ください。

  • この記事を書いた人

KAITech

大企業/中小企業/ベンチャー企業を経験
AWS/ネットワークのエンジニア
記事執筆やメンタリング等、仕事の依頼はコチラから
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