AWSのVSCode拡張機能
VSCodeは、Microsoftが提供するオープンソースの統合開発環境であり、拡張機能を利用することで効率よく開発が可能です。
AWS関連のVSCode拡張機能もあり、AWSリソースの管理やデプロイをより簡単に行えるようになります。
今回は、AWSのVSCode拡張機能について詳しく解説します。
初心者向けAWSのVSCode拡張機能
初心者がAWSを始める際に役立つ、使いやすい拡張機能を3つご紹介します。
Remote – SSH
VSCodeからEC2へのSSH接続が可能な拡張機能です。
ただし、本機能のみでの接続は不可で、きちんと鍵ファイルやSG(Security Group)の設定が必要です。
ターミナルソフトはRloginやtera term等のフリーソフトもあるため、自分の使いやすいソフトを利用しましょう。
他にも、鍵ファイルが不要でAWSのサービスである「AWS Systems Manager Session Manager」を使うのも良い選択です。
会社のルールや風習に合わせましょう。
VSCodeで利用するメリットは、サーバーサイドも担っているエンジニアの場合は他の拡張機能を通じて同時にプログラミングが可能となります。
tera termやRloginについての記事は下記で紹介しています。
Draw.io Integration
2つ目は、Draw.io Integrationです。
AWSの構成図を書くことができます。
AWS以外にもフローチャートを書くことができるため、エンジニアにとっては必要不可欠な拡張機能かもしれません。
下記の画像のEC2は古い絵柄ですが、きちんと最新の絵柄もありますのでご心配なく。
また、VSCodeだけでなく、下記からブラウザでも構成図の作成が可能です。
Docker
3つ目はDockerです。
Dockerはコンテナサービスであり、AWSではECSが該当します。
本拡張機能を利用することでローカル開発が便利になります。
下記のように、container、imageやvolumeなど、Dockerの要素を一覧で見ることができ、buildやcomposeコマンドも実施可能です。
中級者向けAWSのVSCode拡張機能
AWSに慣れてきた中級者向けの拡張機能を紹介します。
これらの拡張機能は、より高度なAWSサービスやリソースの管理に役立ちます。
AWS Toolkit
AWS ToolkitはAWS公式の拡張機能です。
公式ページは下記となります。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/toolkit-for-vscode/latest/userguide/setup-toolkit.html
AWS Toolkitでは下記サービスに対応しています。
参考:Visual Studio Code の拡張機能で幸せなAWS サーバレス開発へ[概要編]
- API Gateway
- App Runner
- CloudFormation stacks
- CloudWatch Logs
- ECR
- ECS
- EventBridge schemas
- IoT explorer
- Lambda functions
- S3 explorer
- Step Functions
本拡張機能を利用することで、LambdaやAPI Gatewayの開発をVSCode上で開発可能となります。
S3の場合は、VSCodeを通してファイルのアップロード・バケット作成/削除など基本的な操作が可能です。
CloudFormation
CloudFormationはAWSのサービス名そのままで、CloudFormationの構築補助をしてくれる拡張機能です。
CloudFormationはIaC(Infrastructure as Code)の一種でyamlかJSON形式でコードを書くことで、AWSにリソースをデプロイすることが可能なサービスです。
例えば、yaml形式のファイル上で「start」と記載するだけで、テンプレートコードが記載されます。
さらに、「ec2-」と記載すると複数の項目がサジェストされ、インスタンスを選択すると下記のようにEC2を作成できるテンプレートが1発で表示されます。
非常に便利な機能となっています。
CloudFormation自体がAWSの機能すべてに対応してはいませんが、順次増えていく予定ですのでインストールしておいて損はありません。
IaCごとのメリット・デメリットは下記記事で紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
HashiCorp Terraform
IaCであるTerraformでもAWS開発が可能です。
本拡張機能を利用することで、terraformのinitやdeployが簡単にできるようになります。
VSCodeのターミナルからterraformコマンドの投入が可能なため、コード開発しながらデプロイできるようになります。
terraformに関する記事は下記でも紹介しています。
AWSの効果的な学習方法は?

最後に、AWSの効果的な学習方法をご紹介します。
自学自習はUdemy講座
オンラインプラットフォームであるUdemyは安価で手軽にAWSの学習が可能です。
しかし、実際のAWSエンジニアが実施している構築スキルまでは教えてくれません。初心者~中級者向けの講座が多くなっています。
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