IT

個人テックブログの収益化が難しい理由

テックブログとは

テックブログとは、主に技術やIT関連の情報・解説などを発信する個人のブログのことを指します。

本テックブログは、AWSやネットワークに関連した技術情報・IT企業の働き方に特化した情報を提供しています。

たとえば、このような記事です。

テックブログの収益化が難しい理由

本ブログは立ち上げて半年程度となります。

ようやくPV数も上がってきましたが、他のサイトの同時期のPV数と比べると全然低いと思っています。

そこで、半年間実施してきた上での分析と所感をご紹介します。

ニーズが低い

テックブログは、特定の技術やソフトウェアに関心を持つ人々に向けて情報を提供するため、一般的なニーズが低い傾向にあります。

独立行政法人労働政策研究・研修機構によると、2022年調査時は6,723万人中、日本のIT技術者は272万人となっています。全体の4%程度です。

さらに、自分のブログの領域となると母数がかなり限られます。

ちなみに、ほかの業種は下記のようになります。

産業別就業者数

参考:https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/chart/html/g0004.html

一般の人々に比べて、テックブログを読む層は限られており、需要が限定されるため、広告主やアフィリエイト先からの収益を得るのが難しいです。

テックブログ利用ユーザーの特性

テックブログの利用ユーザーの特性をご紹介します。

テックブログが読まれる時間帯

テックブログが読まれる時間帯は「平日の日中帯」です。俗にいうビジネスアワーにPV数が伸びます。土日や夜間帯は顕著にアクセス数が落ち込みます

つまり、テックブログを読む読者は業務時間中に、業務の問題や課題を解決するためにテックブログを読んでいることになります。

テックブログにアクセスする媒体

テックブログにアクセスする媒体はほぼ100%PCからのアクセスです。

スマホやタブレットからのアクセスはほぼ無いです。

このことからも、業務中にPCで閲覧しており、娯楽や時間つぶしの為には呼んでいないことが分かります。

後に出る収益が難しい理由の1つとして、PCの閲覧は広告の誤クリックが少ないです。

スマホの場合、広告を間違って踏んで収益化される場合がありますが、PCの場合は画面が広く、ページ送りでクリック判定はされないため、Google adsenseなどでのクリック型収益は難しくなります。

テックブログを読むユーザー層

テックブログを読むユーザーの多くは、技術やITに詳しい人々です。

この人々は一般のユーザーよりも情報に敏感であり、広告やアフィリエイトに対しても知見が高く、慎重な姿勢を持つことが多いです。

これも、収益化しづらい理由となります。

また、業務中に呼んでいる層がほとんどのため、Amazonの商品系や転職サイトなどのアクセスもほとんど効果がありません。

※業務中にアクセスしていたら怒られますよね

tool系のアフィリエイトであればリンクのクリックは期待できますが、仕事に利用するものであれば、それなりの予算や承認を組んでから導入となるため、購入報酬はかなり厳しいと思います。

テックブログのアフィリエイト先が少ない

テックブログのアフィリエイト先が少ないのも原因の1つです。

一般的には、下記のようなアフィリエイト先があります。

プログラミングスクール

テックブログは、プログラミングや開発に関する情報を提供することが多いため、アフィリエイト先としてはプログラミングスクールが一般的な選択肢として考えられます。

しかし、ブログ記事を専門で書く企業などが参画して、競争が激しくなっており、検索上位になることが難しい状況になっています。

また、テックブログを書く人は技術力やスキルを持っている方だと思います。

プログラミングスクール個々の調査をしっかりやらなければプログラミングスクールの良さが伝わらないため、そこまで個人の労力で実施しづらいのが現状だと思います。

ITツール系

テックブログは、便利なITツールやソフトウェアに関する情報も提供します。

自分が利用しているツールがアフィリエイトリンクとしてあれば問題ないのですが、ほとんどの場合ありません。

ITツールの数も年々増えており、多様化しています。アフィリエイトが可能且つ、自分が利用したツールを探さなくてはいけません。

IT転職系

テックブログは、技術やITに関する情報を提供するため、IT業界への転職に関心を持つ人々にとって有用な情報源となります。アフィリエイト先としては、IT転職サイトや求人情報サイトが考えられます。しかし、この分野も競争が激しくなっており、検索上位には上がりづらいでしょう。

また、残念なことに上位記事もほぼ似たり寄ったりの記事内容となってしまっています。

個人ブログのドメインパワーでは太刀打ちできないのと、書いていても面白くないのでこの領域は書かない方が良いでしょう。

Googleがページのインデックスに登録をしてくれない

下記のような記事は、内容が薄いとして、Googleのページインデックスで除外されてしまいます。

ITナレッジやエラー対処方法のテック記事であるため、文章量は必然的に少なくなってしまい、その点でGoogleがインデックス登録をしてくれないのだと判断しています。

テックブログの収入源

本ブログの収益はまだまだ雀の涙程度でしかありません。

サーバー代は下記のような別方法で賄っているので全てプラスにはなりますが、本当に少ないです。

ここからは、私が有用であると感じた、テックブログの収入源をご紹介します。

Google adsense

ブログの王道のGoogle adsenseです。テックブログでも、Google AdSenseを利用することで広告収入を得ることができます。しかし、クリック単価や広告表示回数によって収益が変動するため、アクティブなユーザー数や広告掲載の効果が重要な要素となります。

また、テックブログのユーザーは広告を踏みづらい傾向にあります。

プラットフォームがパソコンであり、ユーザー自体パソコン操作に慣れているため、滅多なことが無い限り広告を踏みません。

広告表示による収益しか見込めないと考えられます。

アフィリエイト

ASPに登録してアフィリエイトを行います。

私が実施した所感では、BtoBのアフィリエイトよりもB to Cのアフィリエイトのほうが収入は上がります。

テックブログのB to Cアフィリエイトは下記があります。

お名前ドットコム

A8.netのみでアフィリエイトが可能です。

▼A8.netの無料会員登録はコチラ



お名前ドットコムはドメイン系のサイトであるため、ブログサーバーを建てたい方やドメインについて知りたい場合は有用な記事となります。
▼お名前ドットコムの公式ページはコチラ



特徴として、クリックのみで報酬が入るというメリットがあります。

Udemy

動画プラットフォームであるUdemyもアフィリエイトが可能です。

Rakuten linkshareでアフィリエイトが可能です。

Udemyは技術・IT人材であれば誰もが知っており、教材も多種多様な教材があるため、教材紹介の記事により流入できた場合は収益が期待できます。

特に、Udemyは頻繁にセールを行っているため、その時期に収益が発生しやすいです。

その時期に記事を書いておきましょう。

ただし、セールになると収益も減りますので注意が必要です。

また、Udemyのリンクを踏んで購入頂けた場合、一緒に購入したリンク以外のUdemy講座売り上げ分も加算されます。

たとえば、ブログ内で「A」という講座のリンクを踏んでUdemyにアクセスした後、Udemyで「B」「C」も一緒にカートに入れて購入した場合、

なんと、「A・B・C」の3講座分の報酬が支払われます!

Udemyセールの場合、ユーザーはまとめ買いする傾向があるため、アフィリエイト報酬も上がる可能性が高いです。

ポートフォリオ用として、ライターで稼ぐ

テックブログは、自身のスキルや知識を発信する場として活用できます。そのため、他のメディアやウェブサイトに寄稿し、ライティングの仕事を受けることも可能です。

テックブログをポートフォリオとして活用し、自身の専門知識や執筆スキルをアピールすることで、ライティングの仕事を受けることができます。

これにより、テックブログ自体からの直接的な収益化は難しいかもしれませんが、関連する活動や仕事を通じて収益を得ることができる可能性があります。

日本最大級のクラウドソーシング【クラウディア】などでライター業務を請け負うことが可能です。



まとめ

個人のテックブログの収益化は、下記の理由により難しさを伴います。

  • ニーズが低いため一般的な需要が限定されている
  • テックブログを読むユーザーの特性やアクセス時間帯、アクセス媒体が限られる
  • アフィリエイト先の選択肢も限られている

収入源としては、Google AdSenseやアフィリエイト、ライティングの仕事などが考えられます。個人テックブログの収益化には工夫や努力が必要ですが、自身の専門知識やスキルを発信する場として活用し、関連する機会を追求することで収益化の可能性を広げることができます。

  • この記事を書いた人

KAITech

大企業/中小企業/ベンチャー企業を経験
AWS/ネットワークのエンジニア
記事執筆やメンタリング等、仕事の依頼はコチラから
https://www.kaitech-media.biz/work/

-IT